コラム

ICT化とは?メリットとデメリットや導入ポイントを解説

2023.05.30

働き方改革や生産性向上が注目されているなかで、「ICT化って何だろう?」という声をよく聞きます。

 

ICT化は、高度に情報化した現代において、生産性やサービスを向上させビジネスを強化するのに必要不可欠ですので、ICT化を推進する企業が増えています。

 

今回は、ICT化を進めるメリットやデメリットなどを解説します。

ICT化とは?

ICT化(Information Communication Technology)とは、PC・スマートフォンなどのデジタル機器や情報処理テクノロジーを取り入れることによって、コミュニケーションをより円滑にしたり、サービスの品質を向上させたりする取り組みを指します。

 

ITの活用によって、仕事の進め方を変えたり、新しいプロセスを導入して、業務を再構築したりすることです。

 

データ分析から販売、カスタマーサポートなど、さまざまな業務にIT技術を取り入れると、よりスピーディーに業務を進めていけるようになりますので、IT技術を業務に活用し、従来の方法よりもさらに効率よく業務を進めることができます。

 

 

ICT化の重要性が高まった背景とは?

政府主導の働き方改革の推進が、ICT化が注目され始めた大きな要因です。

 

また、新型コロナウイルスによる働き方の変化によって、働き方改革への意識は、一層高まっています。

 

ICT化を導入すると、業務の効率や労働時間の削減だけでなく、ワークライフバランスの実現にもつながります。

 

少子高齢化と人口減少も大きな要因です。

 

ICT化をすると、業務効率が上がり1人が担当できる業務量が増えるため、労働人口が減っても高い生産性を維持できます。

 

人手不足を補う手段としても、ICT化が注目されています。

 

人手不足が課題であれば、人材確保の施策をし、ICT化による解決も目指してみるといいでしょう。

 

ICT化のメリットとは?

企業がICT化をすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

どんなメリットがあるか見てみましょう。

業務効率と生産性の向上

ICT化によって、手作業でおこなっていた作業の自動化やコミュニケーションツールを導入することで、生産性や業務効率が向上します。

 

例えば、取引先との商談をWeb会議に変えることで、移動時間を削減し、業務の効率化をすることができます。

多様な働き方の実現

パソコンなどのデバイスとインターネット環境があれば、オフィス以外の場所でも働くことができます。

 

そのため、子育てや介護と仕事を両立しながら、自宅で働くことができます。

 

テレワークといった多様な働き方の環境を整えることで、従業員が長く働き続けることができ、従業員の離職を防ぐことができます。

サービスの向上

ICT化はサービスの質の向上につながります。

 

例えば、お客さまのサポーと窓口にチャットを導入すると、電話やメールよりも気軽に問い合わせしやすくなります。

 

また、すぐに返信できるため、迅速に問題を解決でき、顧客満足度の向上が期待できます。

データの有効活用

ICTの導入で、こさまざまなデータを有効に活用できます。

 

例えば、お客さまとの通話データをAIで解析して、商品開発やサービスレベル向上につなげることができます。

 

このように、ICT化をすることによって、データを有効に活用し、業務改善を図れます。

情報共有

ICT化は、従業員同士の情報共有にも役立ちます。

 

アナログな職場では、業務の進捗や情報を口頭で説明しなければならず、時間や手間がかかります。

 

ですが、ICT化を導入すると、チャットツールやクラウドサービスを活用することで、スムーズに情報共有することが可能です。

 

スピーディで正確なコミュニケーションをするには、ICT化が必要とされます。

ICT化のデメリットとは?

ICT化は、さまざまなメリットを生み出しますが、デメリットもあります。

 

どのようなデメリットが存在するのかを踏まえて、ICT化の準備に取りかかりましょう。

セキュリティ対策

ICT化には、インターネットを利用するため、サイバー攻撃や情報流出などのセキュリティリスクが生じる恐れがあります。

 

例えば、クラウドサービスを利用する場合、サービス事業者のセキュリティ対策が不十分だと、サイバー攻撃によって業務が停止する可能性があります。

 

また、社内情報にアクセス可能なデバイスを紛失した場合、情報流出が懸念されます。

 

このように、ICT化にはセキュリティリスクが伴うことを認識し、セキュリティ対策の整ったサービスを選定したり、自社でセキュリティ対策をすることが大切です。

導入や教育に手間とコストがかかる

ICT化のための環境を整備したり、ツールやシステムを導入するには、コストがかかります。

 

従業員研修が必要な場合もあります。

 

ICT化を進める際には、それに見合う効果が見込めるかをしっかりと検討しましょう。

反発される可能性がある

ICT化をすると、従来のやり方を変えることになるため、難色を示す従業員が出てくる可能性があります。

 

特に、ITリテラシーが低く、従来のアナログな業務に慣れた従業員は、仕事のやり方が変わることに懸念を抱きます。

 

ですが、サービスの質や業務効率アップを考えると、ICT化は欠かせないものです。

 

なぜ導入が必要なのかを伝え、一部の業務をICT化して効率のよさを示して説得しましょう。

ICT化を導入する際の注意点とは?

ICT化を実現するには、デジタルデバイスの導入やインターネット環境を構築するだけでは不十分です。

 

ICT化導入にあたっての注意点やポイントについて解説します。

ITリテラシーの向上

ICT化への不満として、システムを使いこなせない、操作が難しいといった声が上がることがあります。

 

その不満の対応として、ICTツールの使い方の研修やセキュリティについての研修が必要です。

セキュリティ対策

ICT化の導入にあたって、不正アクセスや悪意のある攻撃から情報を守るために、セキュリティ対策を講じることが重要です。

 

ウイルスソフトウェアを利用したり、データのバックアップをするツールを選びましょう。

 

セキュリティ対策を講じることで、個人情報や機密情報が適切に保護され、システムの安全性が確保されます。

現場の声を取り入れる

ICT化には、現場の声を取り入れることが大切です。

 

現場を十分に理解しないでICT化を進めると、生産性が下がる可能性があります。

 

ICTツール導入の際は、自社の業務内容や働き方を分析し、どのようなものを導入するのか具体的に検討しましょう。

まとめ

今回は、ICT化について解説しました。

 

デジタル社会を生き抜くには、業務のICT化が必要不可欠です。

 

ICT化は、業務の効率化や働き方改革にも寄与するため、積極的に取り組んでみるといいでしょう。

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