代表取締役とCEOの違いとは?役割や類義語などを解説
2025.07.20
「代表取締役とCEOのがいまいちよくわからない…」という方も少なくないようです。
これらの言葉は同じような意味で使われることもありますが、明確な違いがあります。
今回は、代表取締役とCEOの違いや役割などについて解説します。
代表取締役とは
代表取締役は、会社法で定められている、会社の代表権を持つ、法的に会社を代表する人です。
取締役会において、代表取締役に選任されると、会社の代表として、単独で契約をしたり、会社の業務を執行する権限を持ちます。
ですが、意思決定をすることはできません。
代表取締役は、一人とは決まっておらず、複数名存在することもあります。
CEOとは
CEOは、最高経営責任者のことです。
Chief Executive Officerの略語です。
CEOは、代表取締役と異なり、会社法などの法律で規定されていないため、法律上の権限はありません。
CEOは、経営方針や事業戦略を策定し、企業全体の業務執行を統括する役割があります。
また、企業の方向性を決定して、その結果に最終的な責任を負う立場にあります。
CEOとして世界的に著名な人としては、Appleのティム・クック氏やMetaのマーク・ザッカーバーグ氏などが挙げられます。
代表取締役とCEOの違い
代表取締役とCEOは、日本の会社法で規定されているかどうかの違いがあります。
代表取締役は、日本の会社法に規定されており、法律上の権限を有しています。
一方、CEOは、日本の法律に規定された肩書きではありません。
そのため、代表取締役ではないCEOが業務を執行しても、法律上の権限を持っていないため、法的効果が発生しません。
代表取締役兼CEOとは
日本の法律では、代表取締役が一人ではなく、複数人とすることが可能です。
そのため、代表取締役兼CEOという肩書きにすると、会社で唯一の存在という印象を与えることができます。
また、海外に展開している企業では、CEOの肩書きを入れると、海外の企業から会社の代表と認識されやすくなります。
代表取締役兼CEOと明記する理由
海外の企業にとってわかりやすい肩書きにするために、代表取締役兼CEOと明記するようになりました。
代表取締役は、複数人いることがあるため、英語で正しく表現できないことがあります。
日本では、会社の代表を社長と呼び、社長を意味する英語は、Presidentですが、海外では権限があいまいな肩書きです。
そのため、代表取締役兼CEOという肩書きにすると、最高経営責任者という役割を明確にできます。
代表取締役とCEOの類義語
代表取締役とCEOの類義語を見ていきましょう。
社長
社長は、日本企業のトップにおける慣例的な肩書きで、会社の業務全体を指揮します。
社長は、日本の法律で明確に規定されていません。
社長が代表取締役でないと、対外的な権限を持たない肩書きになります。
会長
会長とは、法律上の会社の機関ではなく、各社の判断で運用されている職制です。
会長は、取締役会の会長のことで、前経営者として現経営者をサポートしたり、名誉職として運用されます。
会長のもつ人脈や経験は、会社にとって重要なのです。
なお、会長は、通常1名です。
COO
COOは、最高執行責任者という役職です。
Chief Operating Officerの略語です。
CEOは、企業の経営についての全責任を負いますが、COOは、経営の業務の執行に対して全責任を負います。
CFO
CFOは、企業における財務戦略の立案や執行を行う責任者のことです。
Chief Financial Officerの略です。
コーポレートガバナンスにおいては、COOと同等の権力をもつ重要な役職です。
社内での位置づけとしては、CEOがトップで、その下にCOOとCFOが並びます。
CAO
CAOは、最高総務責任者のことです。
Chief Administrative Officerの略です。
総務に関連する業務を執行したり、法律上保管すべき書類の管理をします。
また、Chief Analytics Officerの略として、最高分析責任者を指すこともあります。
最高分析責任者は、会社の運営に必要なデータの収集などをします。
まとめ
代表取締役は、法律で規定されている肩書きですが、CEOは、法律で規定されていない肩書きです。
これらの言葉の違いを理解して、正しく使いましょう。
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