コラム

情報セキュリティ対策とは?その重要性と企業がすべき情報セキュリティ対策を解説

2023.04.27

さまざまな企業や組織において、セキュリティインシデントが数多く報告されています。

 

特に近年は、インシデント内容も複雑化・深刻化しつつあり、適切な情報セキュリティ対策が求められています。

 

今回は、セキュリティ対策の重要性と企業がすべき情報セキュリティ対策について解説します。

情報セキュリティ対策とは?

情報セキュリティとは、ユーザーが、安全にいつでも情報を使える状態を指します。

 

情報化社会によって、企業の持つ情報の価値は高まっています。

 

そのため、悪意のあるユーザーからの攻撃で資産である情報が脅かされないように、情報セキュリティ対策がされています。

 

今回は、情報セキュリティの脅威や定義、要因別の対策などを解説します。

企業における情報セキュリティの重要性とは?

現代社会では、さまざまなリスクを想定したうえで、情報をどのように取り扱うかが重要な問題となっています。

 

情報は、お金や人材と同様に、重要な価値を持つ資産です。

 

もし経営陣が適切な情報セキュリティ対策を取っておらず、情報セキュリティ問題が発生した場合、システム停止によるビジネスの機会損失、信頼イメージの失墜、賠償金など経営責任や法的責任の発生といった問題に、直面するでしょう。

 

これは、自社だけでなく、取引先や社会に与える損害は大きなものになります。

 

また、昨今、個人情報保護法もより厳格化され、コンプライアンス違反に対する罰則が強化されてきているため、情報セキュリティ対策の重要性がますます高まっています。

情報セキュリティ対策を怠ると、どのような脅威があるのか?

情報セキュリティ対策を怠ると、さまざまな脅威に晒されてしまうリスクがあります。

 

企業が被るリスクを防ぐためにも、どのような脅威が出てくるのかを見てみましょう。

技術的要因で発生する脅威

技術的要因で発生する脅威には、不正アクセスやマルウェアなどがあります。

 

不正アクセスとは、権限を持たない不正なユーザーがコンピュータやサーバに侵入する行為です。

 

不正アクセスをされると、機密情報を盗まれたり、Webサイトを改ざんされたり、別のサーバへ侵入する足がかりにされるといった被害が出ます。

 

マルウェアとは、ウイルスやスパイウェア、ランサムウェアなどの悪意あるソフトウェアの総称です。

 

トロイの木馬などのマルウェアは、企業を標的とした攻撃によく使われています。

 

人的要因で発生する脅威

人的ミスや内部不正が、人的要因で発生する脅威です。

 

また、人的な脅威には、操作ミスによるデータの消失や流出、メールの誤送信、USBメモリの紛失のような人的ミスは意図せずに行われる脅威であり、そして、従業員や関係者によって企業の情報が外部へと漏れてしまような内部不正は意図的に行う脅威にあたります。

物理的要因で発生する脅威

物理的要因で発生する脅威には、機器の故障や天災などがあります。

 

最近、地震、落雷、洪水、火災などの自然災害による被害が増えていますので、企業は突然の災害に対しても、常に危機管理体制を構築することが重要です。

情報セキュリティ対策の方法とは?

情報セキュリティ対策するには、システム対策をするだけでなく、従業員に対して意識付けをすることが大事です。

 

では、どのように情報セキュリティ対策に取り組んでいけばいいのか解説します。

コンプライアンス遵守

従業員の意識やリテラシーの向上を図ることは非常に大切です。

 

情報セキュリティについての社内規定を策定し、マニュアルやルールを明文化します。

 

定期的に情報セキュリティに関する研修などを行い、スマートフォンやSNSなどの取り扱いにも十分配慮するように注意を促します。

 

社内から不正利用者が出た場合、企業にとって大きなイメージダウンになりますので、そうならないようにコンプライアンス遵守の指導を徹底する必要があります。

 

また、規定が破られないようにするためにも、故意でルール外の行為をした従業員に対して、罰則を設けることも必要となります。

IT機器の使用に関するルール策定

情報セキュリティポリシーを策定するだけでなく、IT機器の使用に関するルールも策定しましょう。

 

ノートパソコンの持ち出し制限やパソコンにインストール可能なソフトウェアの制限などを設けることによって、リスクへの対策ができます。

 

ITツールの取り扱いについても、注意しなければいけないでしょう。

 

システム更新をする際には、手順の確認をしたり、複数の従業員によるチェックをするなど、ヒューマンエラーを防ぐ工夫が必要となります。

情報セキュリティの理解

情報セキュリティ対策をするためには、情報セキュリティの意味を理解する必要があります。

 

なぜ情報漏洩が起こってしまうのかといった問題について考えることで、対策方法を見出しやすくなります。

 

情報セキュリティに対しての理解を深め、しっかりとした対策をすることが重要です。

IT人材の育成

社内でIT人材を育成すると、第三者からの攻撃や従業員のヒューマンエラーを防ぐことができます。

 

ビジネスシーンでも、ITツールやデジタル機器の活用が増加している一方で、使い方に慣れていない従業員が多いのが現状です。

 

十分な知識がないままITツールを使用すると、操作を誤ってしまい、機密情報を外部に漏らしたり、システムのエラーのトラブルを招く可能性があります。

 

従業員に定期的にITリテラシーを高める研修を開き、従業員が主体的にITを学べる機会や資格を取得できるような教育環境を整えるといいでしょう。

最新のセキュリティソフトを導入する

変化を続ける第三者からの攻撃に対して、最新のセキュリティソフトを導入して、対策する必要があります。

 

コンピュターウイルスは進化をしているので、古いセキュリティソフトでは対応しきれないことがよくあります。

 

また、セキュリティソフトを導入することで、人間では確認しにくいマルチウェアの感染状況を早く検知し、悪意のあるプログラムを駆除できます。

 

社内ネットワークの安全性を維持するためにも、最新状態のセキュリティ環境を構築する必要があるでしょう。

まとめ

多種多様な脅威が増え続けるなかで、情報セキュリティ対策のさらなる強化が求められる時代となってきているため、リスクに対する情報セキュリティ対策をしっかりと行いましょう。

 

また、社内でルールを設けるだけではなく、セキュリティソフトのアップグレードや、信頼できるITツールを選定して、情報セキュリティ対策を実施しましょう。

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