コラム

職場の課題の見つけ方とは?職場の課題の見つけ方と解決方法

2023.04.27

ビジネスには、常に課題が潜んでいるものです。

 

課題を放置しておくと、大きなトラブルにつながる恐れがありますので、課題を早期発見することが大切です。

 

課題を早期発見するには、課題発見力が必要です。

 

課題発見力を高めるためには、ビジネスにおける課題の正しい見つけ方を把握することが大切でしょう。

 

今回は、ビジネスにおける課題の見つけ方や課題への対処法について解説します。

職場の課題の見つけ方とは?

職場の課題を見つけるには、課題発見力を身につけ、普段から課題がないかを意識することが大切です。

 

課題発見力とは、現状を把握・分析し、課題を見つけていく力のことを指します。

 

経済産業省が2006年に提唱した、社会人基礎力の12の能力要素の課題発見力は、現状を分析し目的や課題を明らかにする力と定義されています。

 

課題発見力を身につけることで、職場の潜在的な課題を見つけることができ、問題が発生する前に先手の対応を取ることができます。

 

課題の見つけ方について解説します。

ブレインストーミングを行う

ブレインストーミングとは、複数人で行う会議の方法を指します。
 
自由に発言することによって、多様なアイデアや他者の発言から着想を得て新たな考え方を生み出せるメリットがあります。
 
ブレインストーミングを実施する際は、上司と部下などの立場にこだわらず、チーム全員を集めましょう。
 
さまざまな価値観を持つ従業員の自由な発言によって、斬新なアイデアや発想が生まれやすくなります。

 

アンケートと1on1での面談

従業員へのアンケートや1on1面談を定期的にしましょう。
 
従業員が、職場環境や業務について上司と話し合うことで、改善策を模索する機会が生まれ、上司と部下間のコミュニケーションが円滑になり、風通しの良さが生まれる点にも期待できます。
 
客観的には問題なく業務を進めていても、従業員が不満を抱いている可能性もあります。
 
そのため、チームの従業員の本音を聞いて、改善していけば、従業員のモチベーションを保てます。

フレームワークを使う

フレームワークは、ビジネスで発生する課題の発見や解決に役立つ手法です。

 

フレームワークは、課題の抽出や解決、意思決定の最善を模索するために使われる枠組みを意味します。

 

課題の可視化に役立つので、複雑な課題であっても、情報を洗い出し対策することができます。

 

フレームワークにはさまざまな種類があるため、部署の課題発見に適したフレームワークを活用していくといいでしょう。

課題発見後のプロセスを怠らない

課題が発見できても、その分析を怠ると適切な解決策が見つからず、根本的な解決にはつながりません。

 

課題には、原因があります。

 

ですから、なぜ課題が発生したのか、解決しないとどうなるのかといった課題の分析をしっかりしましょう。

 

課題発見は、課題解決という目的を達成するためのプロセスに過ぎません。

 

課題を指摘するだけに終わらず、課題発見後のプロセスを意識することが大切です。

 

課題の解決方法とは?

職場の課題の見つけ方について解説しましたが、職場の課題が見つかったらどうしたらいいのでしょうか。

 

課題は見つけて終わりではないので、職場の課題が見つかったときの対応について見てみましょう。

課題が見つかったらチームで共有

課題を共有すると、チームが目指す方向性が統一されるので、課題解決がしやすくなります。

 

障壁となっている課題を特定できた時には、チームメンバーと共有し、問題への意識を浸透させましょう。

取り組むべき課題を絞りこむ

解決すべき課題はたくさんあるかもしれませんが、確実に解決するためには、取り組むべき課題を絞りこむ必要があります。

 

様々な課題に取り組むことは効率が悪く、複数の課題を並行して解決しようとするとなかなか効果的な解決とはならないでしょう。

 

課題を絞り込むと、1つ1つの課題に集中でき、課題を早く解決できるでしょう。

 

課題の優先順位とその問題によって生じているリスクを考慮すると、重要な課題が明らかになります。

課題に関して共通の認識を持つ

メンバーが共通認識を持っていると、効率的に課題を解決できるでしょう。

 

メンバー間で認識のズレが生じている場合や異なる目標を目指している状態は、チームで課題を解決するのは難しいでしょう。

 

そのため、メンバーが課題を把握し、解決するための共通の意識を持っていると、さまざまな角度から解決策を提案することができるでしょう。

課題が生じている原因や理由を知る

課題の原因や理由が特定できていなければ、効果的な解決策は立案できません。

 

そのため、課題に対して、原因や発生した理由を特定して、解決策を検討しましょう。

 

解決策ができた時には、その内容が課題の原因を取り除けるのか、再度確認することも重要です。

効果測定と見直し

課題を解決した後は、その効果を検証し、次の解決策に活用するように心がけましょう。

 

一回で完璧な課題解決は難しいので、変化や状況に応じた効果測定と見直しをする必要があります。

 

気づきを次の解決策に活かして、より精度の高い課題の解決に取り組みましょう。

第三者の意見を取り入れる

課題で一番重要なのは、課題を見つけることだけでなく、見つけた課題を解決することです。

 

課題を指摘するだけだったり、何か問題が発生した後に、自分は課題だと思っていたと批判する人は、他の従業員からよく思われないでしょう。

 

課題発見から課題解決までのプロセスすべてに責任を持って取り組むことが大切です。

まとめ

今回は、発見方法や解決方法を中心に解説しました。

 

企業では、組織課題は常にあり、それを解決できなければ、更なる発展は望めません。

 

ですが、適切な課題の解決や発見ができれば、解決への近道を辿ることが可能です。

 

効果的な解決策を検討するためにも、まずは自社における課題の見える化に取り組むといいでしょう。

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