雑談の必要性について
2023.03.25
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、テレワークを導入する企業が増えています。
オフィスに出勤する機会が減ったことで、これまで組織内で交わされていたミニマムなやりとり、雑談をする機会も少なくなっているようです。
仕事中に雑談をすることに、いいイメージを抱いていない人も多いのではないでしょうか。
職場によっては、仕事とあまり関係のない内容の会話を禁止しているところもあるでしょう。
ですが、職場や組織内において会話をはじめとするコミュニケーションは非常に重要や役割を担います。
今回は、コミュニケーションの一部である雑談について、解説します。
職場で雑談は必要?
雑談をする効果とは?
警戒心を薄め関係性を深める
人には、コミュニケーションを積極的にとる相手に対して警戒心を徐々にもたなくなります。
日常の何気ないことや仕事に関わることでも立ち話などで気軽に話すことで、お互いの距離を縮めることができます。
お互いの関係性を深めることができれば、心理的な壁がなくなり、組織全体の結束を強める効果も期待できます。
報告・連絡・相談が習慣化される
日頃から雑談をしておくと、業務に関する報告・連絡・相談もしやすくなります。
部下が上司に報告や相談をしづらいと感じる人は少なくありませんが、日常的な雑談をすることによって、そうしたハードルを下げ、気軽に相談などができるようになります。
上司も部下の考えや思いを把握しやすくなり、指導や教育の改善などにもつなげやすくなるでしょう。
新たな思考や発想につながる
雑談は相手からの情報をインプットし、自分の頭の中の情報をアウトプットする作業を気軽に行えます。
インプットとアウトプットの繰り返しは思考や発想を柔軟にするので、アイデアの創出にもつながり、イノベーションがうまれるきっかけになることもあります。
業務改善のきっかけになる
雑談で得た知識は、業務改善に生かされることがあります。
ちょっとした疑問や不明点など、わざわざ聞くほどでもないと思っていたことが、意外と重要で業務の効率化を進めるものです。
雑談による社内コミュニケーションの増加が、業務改善のきっかけとなり、組織の生産性向上につながることもあります。
職場での雑談のポイントとは?
雑談は組織にとって重要であり、あらゆる効果をもたらしてくれますが、雑談さえすればよいというものでもありません。
雑談の効果をアップさせるためのポイントを解説します。
相手に共感する
雑談で重要な点は、相手への共感を示すことです。
雑談時に、ネガティブな発言が出たり、暗い内容の話になることもあるでしょう。
ですが、相手の感情や状況などを否定してしまうと、雑談の効果が薄れてしまうので、アドバイスなどを与えるにしても、相手に共感することが求められます。
無理に結論づけない
雑談では、自分と他者の意見や価値観がぶつかり合うこともありますが、無理に結論を導き出すことは避けるべきです。
雑談は時間も短く、無理に結論づけようとすると、上の立場の人の意見や価値観が正しいということになりやすくなります。
それは、部下にとっては、ストレスになるので、意見が一致しない限り強引に結論づけることは避ける必要があります。
プライベートに入り込みすぎない
相手がプライベートなことを話すのであれば、それに対して共感やアドバイスすることは問題ないでしょう。
ですが、そうではない状況で相手のプライベートに対して、あれこれと質問するのはやめた方がいいでしょう。
職場での雑談は、場合によっては、関係性が壊れたり、セクハラやパワハラへとつながったりする恐れもあるので注意した方がいいでしょう。
まとめ
テレワークが増えてきて、コミュニケーション不足の課題が指摘されています。
そんな状況にあって、上司が、積極的に雑談を盛り込むことを意識してみてはどうでしょうか。
テレワーク下の画面越しであっても雑談の効果は十分に期待できます。
雑談によって、お互いの関係性が深まり、従業員のエンゲージメントやモチベーションのアップにもつながるでしょう。