コラム

フィードフォワードとは?企業で活用するメリットや方法などを解説

2025.11.23

管理職にとって重要なスキルの1つとして、フィードバックが挙げられますが、近年、フィードフォワードが、新たな人材育成方法として注目されています。

 

ですが、「フィードフォワードとは何なの?」と疑問に思っている方も少なくないようです。

 

今回は、フィードフォワードを企業で活用するメリットや方法などを解説します。

フィードフォワードとは

フィードフォワードとは、成功に向けて何をするべきかという未来の成長や目標達成につながるために、意見交換をしたりアドバイスをする、人材育成の手法のことです。

 

フィードフォワードは、過去や現在ではなく未来を見て、どうやって解決するのかに焦点を当てるという特徴があります。

 

人材育成に活用されていて、組織力の向上や人材の定着化が期待できます。

フィードバックとの違い

フィードバックは、過去や現在の行動に着目しますが、フィードフォワードは、未来に視点をおくことが、大きく異なります。

 

フィードバックは、仕事の振り返りや成長につながるメリットがありますが、伝え方によっては、従業員のモチベーションが低下するデメリットがあります。

 

一方、フィードフォワードは、未来の話をするため、ダメ出しにならないというメリットがあります。

 

ですが、未来視点で提案をすることに慣れるまでに時間がかかるため、使いづらいデメリットがあります。

 

そのため、フィードバックとフィードフォワードを併用して活用するといいでしょう。

ティーチングやコーチングとの違い

ティーチングやコーチングとフィードフォワードの違いは、教える人と教えられる人の関係性にあります。

 

ティーチングは、指導のことですが、教える人と教えられる人がいます。

 

一方、フィードフォワードでは、教える人と教えられる人がおらず、対象者とその対象者が自主的に考えるためのサポート役という関係性で成り立っています。

 

コーチングは、指導ではなく、問いを繰り返すことによって、新たな気付きを与える手法のことです。

 

コーチングもティーチングのように、教える人と教えられる人が存在します。

フィードフォワードが求められる背景

フィードフォワードが求められる背景には、時代の変化があります。

 

ITの発展にともない、顧客のニーズが多様化したことによって、企業は、今までにない新製品や新しいサービスを提供できる、イノベーションを起こせる人材が求めています。

 

フィードバックは、教える人からの一方的な指導になるため、それがハラスメントと受け止められ、自尊心を失った従業員が、退職することもあります。

 

ですが、フィードフォワードは、未来に視点を向けるため、お互いの意見を尊重することができ、ハラスメントの発生リスクを減らすことができます。

 

つまり、イノベーションを起こせる人材の育成と従業員の定着率向上が求められていることが、フィードフォワードが注目されている背景と言えるでしょう。

フィードフォワードを導入する目的とは

フィードフォワードを導入すれば、上司と部下のコミュニケーションが双方向になるため、上司が一方的に伝えることを防ぐことができます。

 

また、上司が部下に未来視点でアドバイスをするため、批判的な意見になりません。

 

フィードフォワードは、若手の人材育成や、職場のハラスメント防止にもつながり、管理職の人材育成も期待できます。

フィードフォワードのメリット

フィードフォワードのメリットを挙げてみましょう。

良好な人間関係を構築できる

フィードフォワードを導入すると、上司や会社に対する信頼感が増すため、良好な人間関係を構築できます。

 

そうなると、自由に議論や意見を伝えることができ、お互いを尊重し合える文化ができるため、スムーズに業務が進み、組織全体の生産性が向上します。

優秀な人材を育成できる

フィードフォワードは、上司が一方的に正解を教えるのではなく、「次はどうするか」を問いかけて、議論しながら行動指針を立てます。

 

そのため、自分で考えて動く自律的な人材を育てられます。

 

自律して働く従業員が育つと、イノベーションが加速し、組織力が高まります。

フィードフォワードのデメリット

今度は、フィードフォワードのデメリットを挙げてみましょう。

効果が出るまで時間がかかる

フィードフォワードを導入しても、効果が出るまでには時間がかかります。

 

というのも、上司と部下の関係をフラットにさせるのは、なかなか難しいからです。

 

効果的にフィードフォワードを行うには、組織風土と従業員の意識改革が必要です。

従業員全員が理解しなければいけない

従業員の中には、フィードフォワードよりもフィードバックの方がやりやすいと考える人や、フィードフォワードの導入に反対する従業員がいるかもしれません。

 

そのため、フィードフォワードの導入前に、全従業員の理解が必要です。

フィードフォワードのやり方

フィードフォワードを実践するには、どのように進めるといいのか、以下で見てみましょう。

相手の許可を得る

フィードフォワードをする前に、「今後の仕事の進め方のことを話したいけど、今大丈夫?」と相手の許可を得ましょう。

 

すぐに本題に入らないで、ワンクッションをおけば、相手は話を聞きやすくなります。

 

「どんな解決策があるかを一緒に考えたい」とフィードフォワードの考え方で意見がほしいことを伝えることが大切です。

現状を把握する

未来を想定して、解決法を導くには、正確に現状を把握することが重要です。

 

客観性を重視して、事実を具体的に伝えましょう。

フィードバックと併用する

フィードバックとフィードフォワードの良さを活かしながら、併用するといいでしょう。

 

過去の前例や実績がある業務に関しては、従業員がフィードバックで伝えるほうがいいことがあるからです。

 

まとめ

フィードフォワードは、未来に向けた視点でアプローチをする人材育成のことです。

 

フィードフォワードを実践する際は、部下の意見を否定せず、前向きな意見を投げかけて、人材育成とチーム力の強化につなげることが大切です。

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