コラム

リーンキャンバスとは?書き方や要素を解説

2025.10.26

新プロジェクト始める際には、多くの場合、企画書を作成します。

 

その際に、ビジネスモデルの全体像を俯瞰し、リスク回避にも役立つ、リーンキャンバスを活用するといいでしょう。

 

今回は、リーンキャンバスの意味や9つの要素、書き方などを解説します。

リーンキャンバスとは

リーンキャンバスとは、ビジネスモデルを9つの要素に分類し、1枚のシートでビジネスモデルを可視化できるフレームワークのことです。

 

起業家のアッシュ・マウリャ氏が、「Running Lean ―実践リーンスタートアップ」で提唱しました。

 

リーン(Lean)は、「効率的な」という意味です。

 

事業計画書の叩き台、顧客や株主への説明資料、構想段階のラフスケッチなど、幅広いシーンで活用できます。

 

リーンキャンパスのテンプレート

              ↓

リーンキャンバスとビジネスモデルキャンバスの違い

ビジネスモデルキャンバスとは、自社のビジネスモデルを可視化したフレームワークのことです。

 

自社のビジネスモデルを再確認したり、強みや弱みを見つけて、強化したり、改善することに活用できます。

 

ビジネスモデルキャンバスは、新規事業、既存事業に関係なく活用できますが、リーンキャンバスは、スタートアップ向けの構成要素になっているため、よりスタートアップに適したフレームワークといえます。

リーンキャンバスを活用するメリット

では、リーンキャンバスを活用するメリットを挙げてみましょう。

短時間で作成できる

リーンキャンバスは、シンプルな構成のため、誰でも理解して短時間で作成できるメリットがあります。

 

リーンキャンバスは、一般的に、10分ほどで作成できると考えられています。

ブラッシュアップしやすい

リーンキャンバスは、短時間で作成できるので、ブラッシュアップをしやすいメリットもあります。

 

事業アイデアの各項目の真偽にこだわったり、すべての項目を埋める必要がありません。

 

通常、初期段階の事業アイデアは、仮説検証をすることによって、修正されることが多いです。

 

そのため、時間をかけて精緻な事業計画書を作成することは効率が悪いです。

 

また、アイデアの仮説検証前に、精緻な事業計画書を作ると、顧客のニーズと異なる製品を提供して、事業が失敗することがあります。

 

ですが、リーンキャンバスを使うと、「顧客の課題」、「顧客セグメント」、「価値提案」といった項目を埋めれば、仮説検証の結果によって、ブラッシュアップを繰り返せます。

 

その結果、顧客のニーズとかけ離れた製品を作ることに、費用や時間を費やさずに済むため、事業の成功確率を高められます。

リーンキャンバスを構成する9つの要素

リーンキャンバスを構成する9つの要素を挙げてみましょう。

顧客の課題

顧客の課題とは、顧客が業務や日常生活で直面している問題のことです。

 

これを明確にすれば、提供するソリューションが顧客にとって価値のあるものになるでしょう。

 

例えば、コスト削減や時間の節約といった、具体的な問題をリストアップします。

 

顧客の問題を理解して、その解決策を提供すると、製品やサービスの価値が高まるでしょう。

顧客セグメント

顧客セグメントとは、製品やサービスを利用する特定の顧客グループのことです。

 

これを明確にすると、ターゲットとなる顧客のニーズや特性に合ったマーケティング戦略を立てれます。

 

具体的には、年齢、性別、収入、職などを考慮して、顧客セグメントを設定するのです。

 

そうすることによって、どの顧客に製品やサービスが最も効果があるのかを明確にできます。

独自の価値提案

独自の価値提案は、顧客に提供するメリットを明確にする要素です。

 

他社との差別化を図って、顧客に選ばれる理由を具体的に示しましょう。

 

例えば、他社製品にはない機能やコストパフォーマンス、優れたカスタマーサポートといったことが挙げられます。

ソリューション

ソリューションは、顧客の課題に対して、具体的な解決策を示す要素のことです。

 

顧客の課題を解決するために提供する製品やサービスを明確にします。

 

例えば、新しいソフトで業務効率を上げることが考えられます。

チャネル

チャネルは、製品やサービスを顧客に提供するための販促経路のことです。

 

オンラインとオフラインがあり、販促や広報活動をする場所は多種多様にあります。

 

顧客セグメントに合った効果的なマーケティング活動を展開すると、新製品やサービスの認知度を高めることができます。

収益の流れ

収益の流れは、どうやって収益を生み出すかを示す要素のことです。

 

ここには、販売価格、サブスクリプションモデル、広告収入、サービス料金などが含まれます。

 

収益の流れを明確にすると、持続可能な成長戦略を立てることにつながるでしょう。

 

また、収益源を多様化すると、安定した収益基盤を構築できます。

コスト構造

コスト構造は、ビジネスを運営するために必要なコストを示す要素のことです。

 

例えば、製品開発費、人件費、マーケティング費用、運営コストなどが挙げられます。

 

コスト構造を把握すると、収支バランスを適切に管理して、効率的に運営することができます。

 

また、コスト削減をして、利益率を向上させるための戦略を立てることもできます。

主要指標

主要指標とは、ビジネスのパフォーマンスを測定するための数値のことです。

 

KPI(重要業績評価指標)を設定して、進捗状況を数値で把握しましょう。

 

例えば、売上高や顧客獲得コストが挙げられます。

圧倒的な優位性

圧倒的な優位性は、競合他社とのビジネスの強みを示す要素です。

 

専門家チームのサポートや独自のコミュニティの存在など、他社では真似できない特徴が含まれます。

 

例えば、トラブルが発生した時に、弁護士に相談できると、顧客は安心感を感じるでしょう。

 

また、AARRRモデルというフレームワークに沿って書き出していくと考えやすいです。

 

[AARRRモデルの例]

 

Acquisition(獲得):何も知らなかった人が見込み客になったとき

Activation(アクティベーション):見込み客が満足のいくユーザー体験したとき

Retention(定着):反復利用するようになったとき

Revenue(収益):お金を支払うとき

Referral(紹介):顧客が他の顧客へサービスを紹介したとき

 

 

リーンキャンバスの書き方

リーンキャンバスの書き方をご紹介します。

要素を言語化する

リーンキャンバスの9要素を言語化して、新企画のビジネスモデルがすぐにわかるようにしましょう。

 

リーンキャンバスは、左上に商品やサービスの要素、右上には販促市場の要素になっています。

 

それぞれの要素は、お互いに影響するため、要素を吟味して、ユーザー目線で言語化するといいでしょう。

 

仮説と検証を繰り返す

リーンキャンバスに書き出した内容が正しいのか、仮説と検証を繰り返して、ニーズの高いリーンキャンバスにしましょう。

 

それには、新企画と関連がある、たくさんの顧客にインタビューをすると、顧客セグメントや課題が想定通りかがわかります。

 

インタビュー後に、リーンキャンバスを検証・修正して、顧客の課題解決ができるようになったら、試作品をリリースして、仮説と検証を繰り返します。

まとめ

リーンキャンバスは、新規事業を立ち上げる時に活用したいフレームワークです。

 

ビジネスモデルを可視化するために、リーンキャンバスを使って、事業を成功へと導きましょう。

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