社内ニートとは?特徴、発生原因や抜け出す方法を解説
2025.10.20
最近、社内ニートという言葉を耳にすることがあります。
勤めているにも関わらず、仕事をしていない従業員を見ると、「楽そうでいいな」と思う方もいるかもしれません。
ですが、社内ニートは、キャリアでのリスクが大きいので、すぐに改善すべきです。
今回は、社内ニートの特徴、発生原因や抜け出す方法をについて解説します。
社内ニートとは
社内ニートとは、会社で仕事がなかったり、簡単な仕事しか任されないといったように、社内でやることがなくニートの状態になってしまっている従業員のことです。
簡単な仕事とは、短時間で終わる仕事や、知識やスキルが必要ない雑務を意味します。
社内ニートと窓際族の違い
社内ニートに似ている言葉として、窓際族があります。
窓際族とは、主要な業務を任されず、オフィスの隅に追いやられて、出世コースから外れた従業員のことです。
主に、中高年層を指します。
社内ニートの特徴
社内ニートの特徴を挙げてみましょう。
仕事を任せてもらえない
社内ニートは、能力や経験不足という理由で、仕事を任せてもらえません。
また、仕事が存在しないこともあり、そのような場合、必然的に社内ニートになってしまいます。
勤務時間に仕事以外のことをする
社内ニートには、仕事がないため、勤務中であっても、仕事以外のことをしています。
中には、ネットサーフィンやSNSの閲覧で時間をつぶす人もいるようです。
トイレやタバコ休憩が多い
社内ニートは、仕事を任されず暇なため、トイレやタバコ休憩をよく取ります。
それは、職場に居づらいという理由もあるでしょう。
雑務だけを任される
社内ニートは、仕事が任されません。
ですが、遊ばせていると、他の従業員の不満が募るため、誰でもできる雑務を行わせていることがあります。
社内ニートになる原因:従業員の問題
なぜ社内ニートになってしまうのでしょうか。
従業員の問題による原因について見ていきましょう。
仕事のミスが多い
ミスを繰り返してばかりいると、仕事への信用を失ってしまいます。
ミスを重ねて改善されないと、上司は部下の能力に疑問を抱き、重要な業務を任せることを躊躇してしまいます。
プロジェクトメンバーに選ばれないことによって、仕事が減り、社内ニートになってしまったということもあるでしょう。
仕事に対してやる気がない
仕事に対してやる気がない従業員は、重要な業務から外されることがあります。
また、そのような従業員は、頻繁にミスをするリスクが高いことも要因の一つです。
雑用を任されて、やりがいある仕事を与えられなくなると、いっそうモチベーションが低下して、悪循環に陥ります。
コミュニケーション能力が低い
スムーズに仕事を進めるには、報連相など、適切なコミュニケーションを取ることが重要です。
コミュニケーション不足では、指示が正しく伝わらなかったり、フィードバックが適切に行われず、重大なミスを招いてしまいます。
したがって、コミュニケーションが必要とされない雑用だけを任されることになってしまいます。
社内ニートになる原因:職場の問題
今度は、職場の問題による原因について見ていきましょう。
上司のハラスメントが黙認されている
上司のパワハラなどが横行していると、上司が自分の気に入らない部下に仕事を与えず、社内ニートを生んでしまうこともあります。
そのような理不尽な扱いを受けているのであれば、社内窓口や適切な機関に相談をして、改善を図る必要があります。
従業員が多すぎたり、少なすぎることがある
業務量に対して従業員数が多い人員過多の場合、何もすることがない従業員を生み出してしまいます。
また、人員不足の場合、業務内容によっては、一部の優秀な従業員に仕事が集中して、スキルを持たない従業員は、社内ニートになってしまうことがあります。
教育体制が整っていない
教育体制が整っていないと、新入社員や異動した従業員は、スキルを身につけられないまま、時間が過ぎることになってしまいます。
そうすると、仕事をしようと思ってもやり方がわからないため、できる仕事が限られてしまい、社内ニートに陥りやすくなります。
上司が部下に仕事を与えない
上司が、自分の気に入らない部下に仕事を与えないと、社内ニートを生んでしまいます。
部下が理不尽な扱いを受けているのであれば、社内の窓口や適切な機関に相談をして、改善を図らなければなりません。
社内ニート状態が長期化するリスク
社内ニート状態が長期化すると、どのようなリスクが発生するのか、以下で見てみましょう。
キャリアアップが見込めず将来が不安になる
業務を任せてもらえないと、スキルや経験を積む機会がないため、昇進や昇給のチャンスがなくなります。
仕事がない状態が長く続けば続くほど、他の従業員との差を感じて、キャリアの展望が見えなくなって、将来への不安が募るでしょう。
ストレスが強くなる
社内ニートになって、毎日暇つぶしをするようになると、会社から必要とされていないと感じて、自分の存在意義がわからなくなります。
そのため、自己肯定感が損なわれて、出社することをつらく感じるようになります。
また、社内ニートで暇な自分と、バリバリとモチベーション高く仕事をする同僚を比較して、孤独感や劣等感が生まれることもあるでしょう。
そうなると、強いストレスを感じて、心身の健康が悪化する可能性もあります。
人間関係が悪くなる
社内ニートになると、コミュニケーションを取る機会が少ないので、人間関係が悪くなって、会社に居づらくなります。
チームで仕事をする機会もないため、達成感を共有できず、社内で孤立してしまうでしょう。
社内ニートであることに後ろめたさを感じていると、自分は職場のお荷物なのではないかと考えて、周囲と関係を築く気力がなくなることもあります。
リストラになる可能性が高い
会社が人員削減をする場合、実績や貢献度が関係するため、経験値が乏しい社内ニートはリストラ候補になります。
リストラされるかもしれないという不安を抱えながら、職場に居続けることになってしまいます。
終身雇用が崩壊した現代では、社内ニートは非常に危うい立場と言えます。
社内ニートを抜け出す方法
社内ニートを抜け出す方法をご紹介します。
資格を取得する
社内ニートには、仕事が与えられないため、仕事を十分こなせると証明する必要があります。
それには、資格を取得するといいでしょう。
例えば、経理の仕事をしている場合、簿記やFPなどの仕事に関係する資格を取得すると、上司の評価も変わるでしょう。
また、資格を取得する際には、難易度の高いものに挑まず、難易度の低いものから段階を踏んで挑戦することが重要です。
自分で仕事を取る
会社が仕事を与えてくれない場合、自分で仕事を生み出すのも方法の一つです。
プロジェクトを立ち上げるなど、自分で仕事を取ってくることも大切です。
また、仕事を与えてくれないと諦めずに、自分の仕事への熱意を伝えることによって、状況が改善されることもあります。
社内ニートの対応策
社内ニートの対応策を挙げてみましょう。
人事体制を改善する
上司との人間関係が悪いことが原因の場合、人事体制を改善する必要があります。
例えば、職場の異動を申し出る「自己申告制度」を設けたり、「人事相談窓口」で人事部と相談できるなどを行うといいでしょう。
社内ニートに悩みをヒアリングして、ニーズに応じた人事体制を改善しましょう。
教育体制を改善する
中途入社した従業員も含めて、従業員が適切に教育を受けられていない場合、教育体制を改善する必要があります。
OJTやOFF-JT、メンター制度といった相談体制を設けると、社内ニートを防げます。
また、社内規則や業界のルールなどについて、あらかじめ教育しておくといいでしょう。
上司とコミュニケーションをする機会をつくる
上司との人間関係が悪い場合、上司と相談する機会を設けましょう。
そうすることによって、部下は、社内ニートになる前に、上司と解決策を相談することができるからです。
その際には、相談結果を報告するしくみを整えると、制度が形骸化しないで済みます。
キャリアアップを支援する
適材適所に従業員を配置しない場合は、キャリアを支援をするといいでしょう。
今後のキャリアをどうしたいのか、といったキャリア支援をして、異動や配置転換によって、従業員のモチベーションを取り戻すことができます。
まとめ
社内ニート状態が長期化すると、キャリア形成の停滞、心身の悪化、キャリアアップの減少といった、深刻なリスクをもたらします。
ですが、キャリアの再構築ができるので、主体的に行動し、長期的な視点でキャリアを考えるといいでしょう。
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