ピラミッドストラクチャーとは?メリットや作り方などを解説
2025.10.19
相手に自分の考えをわかりやすく伝えることが難しい時には、ピラミッドストラクチャーを活用するといいでしょう。
ピラミッドストラクチャーは、論理をわかりやすく説明するためのフレームワークです。
今回は、ピラミッドストラクチャーの意味や作成方法、メリットなどを解説します。
ピラミッドストラクチャーとは
ピラミッドストラクチャーとは、主張とその根拠をピラミッド状の図にまとめることによって、情報を整理して伝える手法です。
アメリカの大手コンサルティング会社のマッキンゼーで、資料作成や報告能力を高めるために開発されました。
主張や結論などの項目を頂点にして、その下に「根拠」、さらに一段下には根拠に対するデータを分割してピラミッド型に配置します。
ピラミッド構造やピラミッド原則とも呼ばれています。
ロジックツリーとの違い
ロジックツリーは、ピラミッドストラクチャーと混同しがちなフレームワークです。
ピラミッドストラクチャーは、頂点から下に広がるピラミッド型ですが、ロジックツリーは、左に頂点を置いて、右に向かって展開される三角形のため、形式が異なります。
また、ロジックツリーは、物事と構成要素の関係を説明するのに用いられます。
問題を分解して対象を小さくすることによって、それぞれの解決策を見つけるといった考えや議論を深める時に、使われます。
ピラミッドストラクチャーを使うメリット
ピラミッドストラクチャーを使うメリットを挙げてみましょう。
自分が伝えたい内容を整理できる
自分が伝えたい内容を設定して、根拠を示し、データを集めた上で、それらを分類して配置することによって、それぞれの要素のつながりを整理して論理立てることができます。
ピラミッドストラクチャーを作成するには、主張や根拠をすべて入れる必要があるからです。
ピラミッドストラクチャーは、頂点に主張、中間部分にデータから導き出される根拠、底辺にはデータを配置するため、ピラミッド型の図の穴埋めをすることによって、必要なものをそろえることができます。
したがって、結論が明確になり、論拠に乏しい主張のエビデンスを見つけることができます。
説得力のある主張ができる
ピラミッドストラクチャーに自分の主張を入れるため、結論を示してから、論理、根拠、データを順番に相手に説明することができます。
そのため、自分の主張が明確になり、十分な説得力を持つことができるため、相手が自分の主張をスムーズに理解しやすくなります。
コミュニケーションツールとして使える
ピラミッドストラクチャーには、主張、結論、理論、根拠がすべて盛り込まれて、図式化されます。
そのため、文章にしなくても、相手に論理展開を伝えれるため、プレゼンテーションが苦手な人でも、相手にわかりやすく説明できます。
つまり、コミュニケーションツールとしても活用できるのです。
ピラミッドストラクチャーの活用事例
ピラミッドストラクチャーのビジネスでの活用事例をご紹介します。
プレゼンテーション
プレゼンテーションをする際には、自分の主張や提案を相手にわかりやすく伝えることが大切です。
ピラミッドストラクチャーは、根拠を示し、ピラミッド型の図式で論理的に説明できるため、相手にわかりやすく伝えられます。
課題の解決
ビジネスにおける課題を解決する時に、ピラミッドストラクチャーを活用できます。
ピラミッドの頂点に、課題を配置して、その根拠を考えると、最適な解決策を見い出せます。
また、ビラミッド型の図式の根拠を整理すると、不足しているデータや考えに気づきやすいので、説得力のある解決策が見つかるでしょう。
交渉
ビジネスにおいては、上司や顧客などと交渉することが多々ありますが、交渉をスムーズに進めるのに、ピラミッドストラクチャーが役に立ちます。
例えば、クライアントに、自社製品の良さを説明したり、価格や数量などに関する主張や根拠を、ピラミッドストラクチャーでまとめると、説得力のある説明ができます。
ピラミッドストラクチャーの作り方
ピラミッドストラクチャーの作り方を見ていきましょう。
結論を決める
まず最初に、結論を決めましょう。
主張したいことを洗い出して、ピラミッドの頂点に配置します。
テーマの意見をピラミッドストラクチャーに入れる場合は、テーマに沿った結論を設定する必要があります。
フレームワークを考える
論理を展開するために、漏れと重複がないようにフレームワークを考えましょう。
それには、多数の仮説を立てたり、多角的な視点で検討することが大切です。
情報を整理してグループに分ける
情報を整理してグループに分けましょう。
頂点にあるメインテーマに関する情報を集めて、共通内容をグループに分けます。
縦のつながりを構築する
情報をグループ分けしたら、ピラミッドの縦のつながりを構築しましょう。
主張や結論の論拠となるメッセージを2段目に配置し、その理由や具体例を3段目に配置します。
確認する
データや根拠など、ピラミッドストラクチャーの内容の確認をしましょう。
整合性を確認するために、「MECE(ミーシー)」の視点を取り入れることをおすすめします。
まとめ
主張を明確にして、わかりやすく伝えるには、ピラミッドストラクチャーを活用しましょう。
プレゼンテーションや営業などでピラミッドストラクチャーを活用することで、説得力のある説明ができるようになります。
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