タスク型雇用とは?メリットやデメリット、ジョブ型雇用との違いなどを解説
2025.10.14
ITの急速な発達によって、昨今、従来のメンバーシップ型雇用やジョブ型雇用と異なる、タスク型雇用が注目されています。
今回は、タスク型雇用のメリットやデメリット、ジョブ型雇用との違いなどを解説します。
タスク型雇用とは
タスク型雇用とは、発生しているタスクに対してスポット的に雇用することです。
仕事や作業ごとに契約するため、非正規雇用となります。
例えば、ポップアップ展示会で商品販売をする際に、商品販売の経験者を雇用することが挙げられます。
一日だけなど、短発での雇用になることもあります。
社内の人間だけでは人手が足りない時や、一時的に専門的な知識が必要になる業務をする時などに求められる働き方です。
ジョブ型雇用との違い
ジョブ型雇用とは、業務に適したスキルや経験を持つ人材を採用する方法のことです。
業務内容は、ジョブディスクリプションという職務記述書に明確に提示されるため、これに基づいて雇用契約を行います。
部署の異動や転勤、昇格・降格などは、基本的にはありません。
タスクやプロジェクトが完了すると、契約が終了するタスク型雇用は異なり、ジョブ型雇用は、業務に基づいているために長期間にわたって契約が続きます。
メンバーシップ型雇用との違い
メンバーシップ型雇用とは、従来、日本で伝統的に行われてきた雇用形態です。
長期雇用を前提として、従業員の能力開発やキャリア形成に力を入れます。
また、企業への帰属意識を高めて、組織全体への貢献を重視する特徴があります。
長期的に人材を育成し、組織全体のパフォーマンス向上を目指す企業には、メンバーシップ型雇用が適しています。
タスク型雇用が注目されている背景
ITの急速な発達によって、タスク型雇用を採用する企業が増えてきました。
ITの発達で職務を細分化することができるようになったので、タスク単位という細かい業務を外部に依頼することができるようになったのです。
今後もITが発達し続けるので、タスク型雇用も増加していくと考えられています。
タスク型雇用のメリット
タスク型雇用のメリットを挙げてみましょう。
コストを安く抑えられる
専門的な人材を雇用する場合、一般の従業員に比べて、採用コストや給与が高くなります。
ですが、タスク型雇用をすると、タスクやプロジェクトの期間だけ給与や報酬を払うため、専門人材を比較的安く採用することができます。
また、フリーランスのような専門的なスキルを保有している即戦力のある人材を雇用するため、教育コストもかかりません。
新しい視点を取り入れれる
タスク型雇用は、外部の専門人材として短期的に雇用するため、組織に忖度のない率直な意見を聞くことができ、イノベーションを推進したり、組織のカルチャーの改善につながります。
プロジェクト体制を柔軟に構築できる
専門人材を採用する場合、常にまとまったボリュームの業務が発生しないと、採算を取れません。
ですが、タスク型雇用は、期間がタスクやプロジェクト単位で限定的であるため、そのタスクやプロジェクトに最適な人材を、必要な時にその都度、雇用できます。
タスク型雇用のデメリット
今度は、タスク型雇用のデメリットを挙げてみましょう。
社内にノウハウが蓄積しにくい
タスク型雇用は、外部の人材のスキルや技術を活用するため、社内にノウハウが蓄積しにくいです。
プロジェクトが発足するたびに、タスク型雇用で専門性の高い人材を雇う必要があるため、不安定な経営が続くこともあるでしょう。
そのため、ノウハウを蓄積できるような環境を整備することが大切です。
プロジェクトが失敗する
タスク型雇用は、メンバーシップ型雇用のように、人材を育成しないため、スキルの足りない人材を採用した場合、プロジェクトが失敗してしまうというおそれがあります。
求人を募集する時は、タスクの内容と求めるスキルや経験を明確にして、タスクに最適な人材を見極める必要があります。
タスク型雇用の例
タスク型雇用にはどのようなものがあるのか、以下で見ていきましょう。
出前や宅配ビジネス
出前・宅配ビジネスは、タスク型雇用の代表例です。
この種のタスクは、一回きりの単発や数時間単位での配達業務になります。
出前や宅配ビジネスでは、お店と関係のない配達員を、個人事業主として雇用します。
いつから、どのぐらいの時間で働くかは配達員が自由に決めることができます。
フリーランス
フリーランスは、企業に属さないで、タスクやプロジェクトごとに業務委託で契約する働き方です。
業務内容としては、システム開発やサイト制作、WEB記事の執筆、動画編集といった、専門性の高い仕事が挙げられます。
タスク型雇用と言いますが、企業と個人の間で雇用契約が結ばれないことが多々あります。
まとめ
タスク型雇用は、メンバーシップ型雇用やジョブ型雇用と異なって、タスクやプロジェクト単位で限定的に人材を雇用する方法のことです。
企業が必要な時だけ専門的な人材を雇用できるため、自社の状況に照らして、タスク型雇用を採用するのも一つの方法と言えるでしょう。
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