「了解しました」の使い方とは?「承知しました」との違いなどを解説
2025.07.31
「了解しました」が、正しい敬語なのか迷う方も少なくないようです。
ビジネスシーンでは、敬語を適切に使えるスキルが必要となります。
今回は、「了解しました」の使い方や「承知しました」との違いなどを解説します。
「了解しました」は目上の人に使うことができる?
結論から申し上げますと、目上の人に対して「了解しました」を使うのは不適切です。
「了解」は「物事の内容を理解して承認する」「事情を納得すること」「わかった」という意味です。
また、「了」は「みとめる」という意味で、「解」は「わかる さとる」という意味です。
例えば、取引先から連絡がきた時に、「了解しました」と返答をすると、「内容がわかり、認めました」という意味になるため、取引先に対して失礼な返答となります。
「了解しました」は、どんな時に使うの?
同僚や部下に対して、「了解しました」を使うことは問題ありません。
また、上司と信頼関係が築けていて、距離を縮めたいのであれば、上司に対しても使うことができます。
ですが、自分では信頼関係が築けていると思っていても、相手が同じように思っているとは限りません。
使い方を間違えると、失礼な部下と思われるので、注意しましょう。
上司には「承知しました」を使う
「了解しました」はややカジュアルな印象を与えることがあるので、上司や目上の人には、「承知しました」を使いましょう。
上司や取引先などの目上の人に、「了解しました」と返信したい時は、「かしこまりました」を活用するのもいいでしょう。
「承知いたしました」を同僚や目下の人に使ってもいい?
「承知いたしました」は、丁寧な謙譲表現ですので、同僚や目下の人に対しては使用しません。
丁寧な印象を与えることができますが、対等な関係性を築くのには、他人行儀な表現だからです。
「承知いたしました」は「承知しました」の丁寧語
「承知しました」をより丁寧な表現にしたい場合「承知いたしました」を使います。
「承知いたしました」は、謙譲語と丁寧語を組み合わせており、二重敬語にはならないのでビジネスマナーとしても問題なく安心して使えます。
「了解いたしました」なら目上の人に使ってもいい?
「了解いたしました」は、目上の人に使うことができません。
というのも、「了解」が目上の人に対して不適切な言葉だからです。
「承知しました」と「かしこまりました」はどちらが丁寧な表現なの?
「承知しました」と「かしこまりました」では、「かしこまりました」が、より丁寧な表現です。
そのため、丁寧な表現をして返信したいときは、「かしこまりました」を使うといいでしょう。
上司からの「了解しました」メールには返信したほうがいい?
上司から「了解しました」とメールが来たら、返信したほうがいいのかを悩んでいる方もいるでしょう。
結論から申し上げますと、上司からの「了解しました」メールには、返信しなくても問題ありません。
ですが、メールのやりとりは、送り主が終わらせることがマナーですので、自分がメールを送った場合、自分の返信でメールを終わらせましょう。
「了解しました」の使い方:同僚や目下の人へのメールの例文
同僚や目下の人に、「了解しました」を使用したメールを送る時の例文を挙げてみましょう。
「〇〇の件ついて了解しました。詳細については確認させてください。」
「明日の会議は11時ということで、了解しました。」
「了解しました。ではその予定通りに進めましょう。」
「承知いたしました」の使い方:目上の人へのメールの例文
目上の人に、「承知いたしました」を使用したメールを送る時の例文を挙げてみましょう
「書類をご確認いただきありがとうございます。承知いたしました。早速ご意見を取り入れてまいります。」
「ミーティングのご希望の日程につきまして、承知いたしました。当日は、本社の会議室をご用意しております。」
断る場合、どのような表現をすればいいの?
ビジネスシーンでは、指示内容によっては引き受けることができないことがあります。
引き受けることができない時は、「承知いたしかねます」を使いましょう。
また、「承知いたしかねます」だけを伝えるのではなく、「大変申し訳ございませんが」や「あいにくではございますが」などを付け加えると、角が立たず、相手も納得してくれるでしょう。
英語で「了解しました」はどうやって表現するの?
上司や取引先に、英語で「了解しました」と伝える場合、どのような表現になるのかをご紹介します。
カジュアルなシーンで使う場合
カジュアルなシーンで「了解しました」を使う場合、以下の言葉で表現します。
・OK
・Sure
・All right
・I got it
・No problem
(例文)
・OK, I will complete the report by tomorrow morning. →了解しました。明日の朝までにレポートを完成させます
・I got it, we will update the client about the progress.→わかりました。進捗状況を顧客に報告します
・Can you give me tea?→コーヒーを入れてくれませんか? No problem.→もちろんです
ビジネスシーンで使う場合
ビジネスシーンで「了解しました」を使う場合、以下の言葉で表現します。
・Of course
・Noted
・I understand
・I’m on it
・Certainly
(例文)
・Well noted with many thanks.→承知いたしました、ありがとうございます
・Could you prep for today’s presentation?→明日のプレゼンテーションの準備をしていただけますか? Certainly.→かしこまりました。
・Could you please report this situation to the IT department immediately?→この状況をIT部にすぐに報告していただけますか?
I’m on it.→承知しました
まとめ
今回は、「了解しました」と「承知しました」の違いなどをご紹介しました。
目下の人には「了解しました」、目上の人には「承知しました」を使うようにしましょう。
言葉の意味を正しく理解して、目上の人に対して失礼がない返答をすることが大切です。
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