テレワークのつらさとは?
2023.03.20
新しい働き方として、テレワークを実施している企業が増えてきました。
2020年の3月には、テレワークを実施している企業が4.0%であったのに対し、今年の5月では64.8%もの企業が実施したという報告が出ています(東京都産業労働局6月2日報道発表資料)。
テレワークは、企業にとっても従業員にとっても多くのメリットがあるのですが、悩みや辛さを感じる従業員もいて、テレワークを続けるのがつらいという声も聞かれるようになってきました。
今回は、テレワークのつらさと解決方法について解説します。
テレワークのつらさやストレスとは?
まず、テレワークのどんなところにつらさやストレスを感じているのか、見ていきましょう。
コミュニケーション不足
オフィス勤務と違って、上司や同僚に相談したり、雑談をする機会が減ってしまいますので、孤独感や閉塞感を強く感じやすくなります。
仕事のオンオフの切替えができない
テレワークでは、仕事とプライベートの時間が曖昧になりがちなので、仕事とプライベートの切替えがしにくくなります。
オフィス環境が整っていない
リビングのあるテーブルと椅子でお仕事をされている方も多いでしょう。
ですが、リビングなどにある食事用のテーブルとイスは、長時間仕事をするのに適していないものであることがあります。
また、家族がいると、仕事に集中できないため、悩んでいる人も多くいます。
自分の評価に不安を感じる
オフィスで仕事をしていると、自分の仕事のレベルを把握しやすいですが、テレワークをすると、自分がどのように評価されているのかわかりにくいと感じてしまいます。
自分の成長や同僚の仕事の状況を把握できないことで、自分の働き具合に不安を感じてしまったり、仕事の評価も適切におこなわれているのかわからないといった不満にもつながってしまう場合もあります。
テレワークのつらさやストレスを軽減するための対策とは?
では、テレワークのつらさやストレスを軽減するためには、どのような対策が考えられるのか解説します。
コミュニケーションツールの活用
リモートワークのストレスを軽減する方法として、コミュニケーションツールを活用することが挙げられます。
チャットや社内SNSやWeb会議などと組み合わせて活用したりすることで、オフィス勤務とはまた違うコミュニケーション環境を作り出すことが可能です。
セルフマネジメント能力を高める
セルフマネジメントとは、自分自身を管理することです。
ストレスを貯めにくい状態を作っていくためには、まずは心身ともに健康であることが重要です。
栄養バランスが偏った食事が多い、運動をしない、遅寝・遅起きしてしまうなど、もし現状あまり健康に良くない生活を送っているならば、見直し改善していくようにしましょう。
仕事に集中できる環境を作る
仕事に集中できるようにするため、リビングをパーテーションで区切って、家族とは別の空間で仕事に集中できる環境にしましょう。
1on1ミーティングを実施する
上司が部下の状況を把握し、悩みを解消できるようにするために、上司と部下の1on1ミーティングを行ってみましょう。
また、1on1ミーティングは、定期的に行うことが大切です。
定期的にコミュニケーションをとることで、考え方や気持ちの変化などを把握することができます。
評価制度の見直し
テレワークでは、従業員の働いている姿が見えないので、勤務態度や業務に対する意欲などの評価を行うことが困難なため、成果や実績に応じた評価をする傾向が強まっています。
確かに、成果だけで評価することもできますが、テレワークでは、仕事の生産性や効率が下がることもあります。
そこで、従業員1人1人に、目標を設定して達成度を管理する目標管理制度(MBO)などを取り入れ、評価制度を見直してみるのもいいでしょう。
まとめ
テレワークを取り入れる企業は今後も増えていくと予想されますので、テレワーク中のつらさを軽減・解消するには、その原因を探り、少しずつ工夫をしながら課題を解決していく必要があります。
企業によってテレワークの課題は異なるため、解決策はいろいろあります。
従業員の声を丁寧に拾い上げながら、テレワークの課題を改善していきましょう。