予実管理とは?予実管理の目的や成功させるポイントなどを解説
2025.07.10
予実管理とは
予実管理とは、計画がどれだけ達成されているかを管理することです。
「よじつかんり」と読みます。
予実は、「予定」と「実績」を組み合わせた言葉で、計画したこと(予定)と実際に行われたこと(実績)のことです。
企業や部門が目標を設定し、それに向けて計画を策定しても、予定通りに進まないことがあります。
予実管理は、この計画と実績のズレを数値化して把握することで、目標の達成状況や課題を明確にする役割を果たします。
企業や部門は、予実管理で得られた情報を活かして、効果的な意思決定やリソースの適切な配分をします。
予算管理との違い
予算管理とは、組織やプロジェクトが資金をどれだけ効果的に活用しているかを管理し、実際の支出と予算を比べて経済的な側面を評価することです。
目標達成のために予算と実績を比較分析するという意味では、予実管理と同義として扱われることがあります。
ですが、予実管理は、1週間や1か月ごとといった短期間のサイクルで取り組みますが、予算管理は3か月ごとなどの中期的なサイクルで取り組む点が異なります。
予実管理の目的
予実管理の目的は、最終的な経営目標を達成するためです。
大きく分けて、以下の3つの目的があります。
・目標達成の進捗を可視化するため
・安定的に経営をするため
・経営の将来予測を明確にするため
予実管理の手順
予実管理を実施する手順について見ていきましょう。
予算目標を立てる
予実管理の目的は、目標に向かって進むプロセスを可視化して、実績を予算目標に近づけることです。
予算目標がないと、予実管理はできないため、達成可能な予算目標を立てましょう。
低すぎる目標を立てても、企業としての成長が見られないため、実現可能な予算目標を意識することが重要です。
月次決算をする
月次決算をしましょう。
月次決算を確認した内容を従業員と共有して、現状を把握することが大切です。
随時見直しすることによって、目標値と実績の乖離を早期発見できます。
予算と実績を比較して、軌道修正する
設定した予算と実績の比較をしましょう。
目標とする営業利益と実際の利益に差がある場合は、その差が生まれた要因を分析して、軌道修正をする必要があります。
分析する時には、売上額ではなく、販売費や一般管理費(販管費)を差し引いた営業利益に着目して、予算と実績の差異分析をするといいでしょう。
売れていない商品やサービスがある場合、定量的なデータから、売れない理由を探って改善することが重要です。
予実管理表に記載する項目
予実管理表に記載する項目は、一般的に、以下のようなものが挙げられます。
・売上高
・売上原価
・広告宣伝費
・人件費
・営業利益
・在庫
予実管理を成功させるポイント
ここでは、予実管理を成功させるポイントを挙げてみましょう。
適切な予算を設定する
適切な予算を設定しましょう。
予算が高すぎると、達成が非現実的になります。
一方、予算が低すぎると、モチベーションが上がりません。
そのため、努力すれば手に届く予算目標を設定することが大切と言えます。
リアルタイムでする
時間が経つと、予算と実績が変動するので、リアルタイムで予実管理をしましょう。
差異が大きくなると、問題も大きくなったり、他の問題と絡み合って複雑になることがあるからです。
定期的に課題を発見し対策する
定期的に課題を発見し対策することも大切です。
差異が小さい時に課題を見つけられると、軌道修正しやすくなるからです。
予実管理は、一般的に、月次でしますが、週次で実施できると、よりいいでしょう。
予実管理を失敗しないためのポイント
では、予実管理を失敗しないためのポイントをご紹介します。
予算目標を気にしすぎない
予算目標を気にしすぎないことが重要です。
目標が低すぎると、従業員のモチベーションが低下してしまいますので、少し高めの予算目標が達成できれば、企業全体の成長につながるでしょう。
また、高い目標を設定すると、目標達成のために無理をして、従業員が疲弊したり、実績へのプレッシャーから売上を水増しする不正行為が横行するおそれもあります。
経過を確認して問題点を早期発見する
軌道修正をしやすくするために、月次で経過を確認して問題点を早期発見するようにしましょう。
予算と実績の乖離が少ないうちに対処すると、余計な作業やコストをかけずに済みます。
部署やチームでKPI設定をする
部署やチームでKPIを設定することは重要です。
KPIとは、企業の目標達成のための各プロセスにおける具体的行動指標のことです。
KPIを設定することで、より精度の高い予実管理が実現でき、目標達成に近づく指針が明確になるでしょう。
PDCAをまわす
予算と実績の乖離やを把握したら、PDCAサイクルを回し、安定的に経営できるようにしましょう。
【PLAN】計画する→予算設定をする
【DO】実行する→設定した予算に対して行動する
【CHECK】確認する→週次・月次で予算と実績数値から達成度合いを分析する
【ACTION】改善する→分析結果による課題をフィードバックして、改善する
まとめ
予実管理は、予算目標と実績に差異があるかを確認して、軌道修正をすることを目的としています。
予実管理を適切にすると、予算目標へ近づけたり、早い段階で課題を発見しやすくなります。
そのため、DCAサイクルを回して、企業の課題を早期解決していきましょう。
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