テレワークに適した評価方法とは？テレワークによる評価が課題になる理由を解説
2025.06.14
テレワークを導入する企業は増えていますが、テレワークを導入することによって、課題が見えてきた企業もあります。
例えば、オフィス勤務と違って、テレワーク中の従業員の状況が分かりづらいため、人事評価に課題を抱えている担当者が多く見受けられます。
今回は、テレワークに適した評価方法や課題につながる理由について解説します。
テレワークでの人事評価の課題とは
テレワークでの人事評価における課題にはどのようなものがあるのか、以下で見てみましょう。
評価方法や評価基準が不明確である
テレワークは、従業員の仕事ぶりを直接見れないため、誰が何の業務をどれだけしたのかが不明確になります。
しかも、明確な評価項目が設定されていないと、担当者によって評価にバラつきが出てしまい、公正な評価ができなくなります。
そうなると、テレワーク従業員は不公平感を抱きやすいため、テレワーク従業員向けの評価項目を設定する必要があります。
勤務態度の評価がしづらい
テレワークでは、上司は、部下がどんな姿勢で仕事に取り組んでいるかが把握しにくいです。
部下の勤務態度を見れないので、どのように業務に取り組んでいるのかが分からず、適切な評価ができないでしょう。
成果を重視して、プロセスが評価されないと、部下の仕事へのモチベーションが低下してしまいます。
人事評価に関する手続きが遅れてしまう
テレワークを導入すると、人事評価に時間がかかってしまうため、手続きが遅れてしまうことがあります。
テレワークでは、多くの場合、出勤・休憩・退勤の時刻が自己申告制になります。
稼働状況を把握しづらいと、人事評価担当者の混乱を招く可能性があるため、明確な評価基準を設けるといいでしょう。
コミュニケーション不足になる
テレワークを導入すると、直接話す機会が減るので、従業員同士のコミュニケーションが不足します。
従業員の自主性に任せると、報連相がしにくいため、企業が、1on1ミーティングなどの対策を考えることが重要です。
テレワークに適した評価方法
テレワークを実施すると、さまざまな課題が生じることが分かりました。
では、テレワークに適した評価方法として、どのようなものがあるのか、以下で見てみましょう。
評価項目を明確にする
テレワーク従業員への人事評価は、オフィス勤務時より、明確な評価基準が必要です。
例えば、評価基準に数値目標や定量指標を取り入れると、成果が可視化されます。
また、定期的に1on1オンラインミーティングを行って、プロセスを評価することも重要です。
評価方法を統一する
評価方法に偏りをなくすことも重要です。
慣れていない評価者が評価をすると、評価にブレや偏りが出ることがあります。
評価を受ける部下からすると、評価方法があいまいだと、不満や不信感が出てしまうでしょう。
そのため、評価方法を統一して、評価者への研修を実施するといいでしょう。
目標管理制度を導入する
従業員が仕事の目標を決めて、達成度合いを評価する目標管理制度を導入することもおすすめです。
目標管理制度を導入する際には、企業の目標と照らし合わせながら、部下が納得できる方向性で目標を検討することが重要です。
部下は、上司と目標を共有して、短期間・中期間・長期間といったスパンで振り返りをしましょう。
IT環境を整える
IT環境を整える必要もあります。
テレワークで適切な人事評価をするには、上司と部下が定期的にコミュニケーションをする必要がありますが、それには、ITツールの活用が役立つからです。
例えば、ビデオ会議やチャットツールなどで目標や仕事のフローについて話し合うことをおすすめします。
また、業務を効率化するために、タスクやリソース管理ツールを導入するのもいいでしょう。
プロセス評価と成果主義のバランスを意識する
テレワークは、仕事の成果を重視した評価になりやすいため、仕事のプロセスも評価できるように、評価方法を工夫する必要があります。
例えば、仕事をどのように進めているのかや、仕事上の課題をどのようにして解決したのかなどを部下からヒアリングするのです。
プロセスと成果の両方から評価ができると、テレワークで従業員の仕事ぶりが見えづらく、評価が難しいという課題が解消しやすくなります。
まとめ
テレワークに適した人事評価をするためには、評価方法や評価基準を明確化して、全従業員で共有する必要があります。
そうしないと、評価者によって、評価にばらつきが生じてしまい、評価される従業員は不満や不安を感じてしまうでしょう。
また、目標管理制度や人事評価プロセスを変更して、テレワークに適した評価方法を進めていきましょう。
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