「精算」と「清算」の違いとは?言葉の意味や使い分け方を解説
2024.11.29
「精算」と「清算」は同じ読み方をしますが、意味や違いをご存じでしょうか。
今回は、「精算」と「清算」の意味の違いや、使い分け方などを解説します。
精算と清算の違いとは
「精算」とは、金額などを細かく計算することや、計算して過不足などを処理するという意味です。
一方、「清算」とは、何らかの関わりをきれいさっぱり解消するという意味です。
例えば、清算は、会社などの法人が解散した時に、財産関係を整理するという使い方をします。
「精算する」と「清算する」の使い分け方
「清算」と「清算」の使い分け方を見ていきましょう。
「精算」を使う時
「精算」は、経費の立替払いや計算をする時に使われます。
例えば、「備品の購入にかかった立替払いの精算を申請する」のように、業務に必要なお金を立て替えたときの決済には、「精算」が使われます。
例)
・立て替えた経費を会社に請求する時
・飲み会で割り勘をする時
・乗越運賃を支払う時
・レジ締めの時
「清算」を使う時
「清算」は、懸案事項について結論を出し、はっきりさせる時に使われ、法律の分野でよく登場する用語です。
例えば、「借金を清算する」というのは、借金を返済することを意味します。
また、「関係を清算する」というのは、関係を整理・解消することを意味します。
例)
・借金を整理する時
・会社の廃業手続きをする時
・物事や人間関係を整理する時
「精算書」と「清算書」の違い
ここでは、「精算書」と「清算書」の違いを見てみましょう。
「精算書」は、経費や立替払いを精算するため、用途や支払先が明記され、金額の細かい内訳が計算された書類のことです。
例えば、経費精算書が挙げられます。
経費精算書とは、従業員が業務のために立て替えた代金を会社に請求する時に、経理に提出する書類のことです。
「清算書」は、金銭の受け渡しを証明するための書類のことです。
例えば、代金や借金を支払う時に、証明書として清算書が発行されます。
清算書は、支払いや関係を区切る場面で使われるので、倒産や破産といったイメージを持つ人も多いでしょう。
ですが、ビジネスの場では、精算書と清算書は区別されずに使われているのが実情です。
そのため、精算書か清算書のどちらの表記にしたらいいのか迷ったら、精算書にするのが無難です。
まとめ
「精算」は、お金を細かく計算することですが、「清算」は、物事の終了やけじめという意味があるので、ネガティブなシーンで使われることがあります。
「精算」と「清算」の意味は全く違うため、2つの意味を正しく理解して、適切な使い分けを心がけましょう。
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