傾聴力とは?メリットやトレーニング方法をご紹介
2025.11.26
コミュケーションの質を大きく左右する傾聴力は、ビジネスシーンでも重視されています。
傾聴力を高めるには、傾聴力を高めるためのトレーニングが不可欠です。
今回は、傾聴方法のメリットやトレーニング方法をご紹介します。
傾聴力とは
傾聴力とは、相手の話に耳を傾けて、相手を理解しようとする能力のことです。
聞くことと違って、相手の話の背後にある意図や感情を汲み取る能力を含みます。
傾聴力は、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースによって提唱されました。
傾聴力は、ビジネスの場だけではなく、介護や医療の現場などでよく使われています。
傾聴力を高めるために必要なポイント
カール・ロジャースは、傾聴力を高めるために3つの要素が必要と提唱しました。
以下で3要素を見ていきましょう。
共感的理解
共感的理解とは、相手の立場になって話を聞く態度や姿勢のことです。
同意や同情とは違って、相手の感情や視点に深く寄り添う必要があります。
例えば、部下が新商品の開発の悩みを打ち明けてきた時に、「大変だね」と言うのではなく、「自分も新商品開発をしていた時は、すごく大きなプレッシャーを感じたから気持ちが理解できるよ」と伝えると、共感的理解を示すことができます。
無条件の肯定的関心
無条件の肯定的関心とは、自分の価値感や先入観を排除して、相手の話に肯定的な関心を持って聞く態度のことです。
相手は、自分の考えや価値観が尊重されていると感じるため、安心して話せます。
例えば、部下が、今までにないアイデアを提案した場合、「それはできないよ」と否定しないで、「そのアイデアのことを詳しく教えて」と言うことで、肯定的関心を示すことができます。
自己一致
自己一致とは、相手の意図を理解して、言葉の奥にある真意を把握する態度のことです。
理解したふりをしないで、不明点を率直に質問して、誤解を防ぐ必要があります。
例えば、部下の説明が分かりづらい場合、「もう少し詳しくそのことを説明してくれる?」と聞いて、より多くの情報を得ることで、自己一致を保つことが可能になります。
3種類の傾聴方法
傾聴方法には、3種類あると言われていますので、以下で挙げてみましょう。
受動的傾聴
受動的傾聴とは、相手を尊重して真摯に耳を傾けることです。
そのことによって、相手に、きちんと自分の話を聴いてもらえているという安心感を与えることができます。
例えば、部下が仕事の悩みを話している時に、相手の話すペースに合わせて、うなずいたり、アイコンタクトをとると、「私はあなたの話をしっかり聴いています」という姿勢を示すことができます。
また、相手が言葉に詰まった時には、相手が話し出すまで待つ必要があります。
反映的傾聴
反映的傾聴とは、相手が話している内容をくり返すことで、共感や理解を示す方法です。
これは、カウンセリングでも用いられているバックトラッキングの基本であり、相手は、自分の話の内容や心情を理解してもらえていると感じることができます。
例えば、部下の仕事が予定通り進んでない場合、「そうか、企画書の作成が大変だったんだね」と、相手の言葉を要約して返すことによって、相手を理解していることを示します。
積極的傾聴
積極的傾聴とは、相手に質問することによって、より深く思考できるように促す手法のことです。
相手は、自分の気持ちや価値観を積極的に話すようになり、自分が気づいていない本音や新たな視点に気づくことができます。
例えば、部下が仕事の悩みを話している時に、「それについて、どう思っているの?」と質問すると、相手の思考を深めることができます。
ですが、聞き手が意図する方向に話を持っていくような誘導尋問はやめましょう。
傾聴力を活用するメリット
ここでは、従業員の傾聴力を高めることで生まれるメリットについて解説します。
相手を深く理解できる
傾聴力を用いると、話の背景も理解できるようになり、相手に寄り添うことができます。
そうなると、相手が本音を打ち明けやすくなり、人間関係を良好に保てるため、業務がスムーズに進みます。
主体的な従業員が増える
従業員の傾聴力を高めると、相手のことをより深く理解するようになるので、従業員が主体的に考えることができるようになります。
管理職の傾聴力を高めれば、部下が、より考えを深めるきっかけになるでしょう。
信頼関係を構築できる
相手が、安心して話ができると実感できると、信頼関係を構築できます。
つまり、傾聴力が高まれば、相手が安心して話をするようになるため、より深い話ができ、良好な信頼関係を構築できるでしょう。
傾聴力を高めるためのトレーニング方法
傾聴力をコミュニケーションで活かすトレーニング方法について、見ていきましょう。
会話の割合を7:3にする
話すことと聴くことのバランスを意識した「7対3の法則」を心がけましょう。
7対3の法則とは、相手の話を聴く割合が7割、自分が話す割合を3割にすることです。
相手の話に比重を置くことによって、相手は自分の意見が尊重されていると感じて、信頼関係が高まります。
バックトラッキングを意識する
バックトラッキングを活用して、スムーズなコミュニケーションをしましょう。
バックトラッキングとは、相手の発言を繰り返し確認することによって理解度を示すことです。
相手は、自分の話をきちんと聴いてくれていると感じて、情報共有をしやすくなります。
ペーシングを意識する
ペーシングを意識しましょう。
ペーシングとは、話すスピード、相槌、声の大きさや高さなどを相手に合わせることです。
相手と同じペースにすることによって、相手は安心感を持つことができます。
声のトーンなどのすべてを相手に合わせることはできないため、自分が合わせやすいものを選ぶといいでしょう。
姿勢や態度で相手への興味を示す
傾聴する際には、聴く態度や姿勢が大切ですので、体を相手に向けて、相手の目や顔を見ましょう。
また、柔らかい表情をするように意識すると、相手がリラックスして話すことができます。
例えば、腕を組んだり、スマートフォンを触りながら、相手の話を聞くと、聴く意思を感じられないため、そのような態度はやめたほうがいいでしょう。
ミラーリングを意識する
ミラーリングを意識することも大切です。
ミラーリングとは、相手の仕草や言動を真似ることです。
人間は、自分に似ているものに親近感を覚えるため、ミラーリングをすると、相手に親近感を覚えてもらいやすくなります。
例えば、相手が席を立った時に自分も席を立つことが挙げられます。
また、相手の口癖を真似ることも、方法の一つです。
共感しながら話を聴く
共感を示すことによって、相手が話をしやすくなるようにしましょう。
相手の気持ちに寄り添って、「大変だったね」と共感すると、相手は自分の気持ちをわかってもらえてると感じることができます。
共感の姿勢によって、相手は、安心して自分の考えや気持ちを表現できるため、より深い会話ができるようになります。
まとめ
傾聴力を身につけると、職場の人間関係が良好になり、仕事がスムーズに進みます。
コミュニケーションの質を高めるために、積極的に傾聴力の向上に取り組みましょう。
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