AARRRモデルとは?メリットや活用方法などを解説
2025.11.22
ビジネスの成長を促進するためにのフレームワークとして、多くの企業が、AARRRモデルに注目しています。
このモデルは、ユーザーのライフサイクルを5段階に分けて、それぞれの段階に適した施策を実行することによって、離脱率や継続率を分析できます。
今回は、AARRRモデルのメリットや活用方法などをご紹介します。
AARRR(アー)モデルとは
AARRR(アー)モデルは、製品やサービスの成長を5段階にわけるフレームワークです。
Acquisition(ユーザー獲得)、Activation(ユーザー活性化)、Retention(継続)、Revenue(収益化)、Referral(紹介)の5つの段階で構成されています。
各段階でユーザーの行動や課題を可視化して、最適な施策を導き出すことができます。
また、それぞれの段階から離脱率や継続率を分析することが可能です。
グロースハックとAARRRモデル
AARRRモデルは、グロースハックをする時のフレームワークとして、よく活用されます。
グロースハックは、的確なマーケティングアプローチを、素早く実験し検証して、製品やサービスを急成長に結びつけるマーケティング手法のことです。
AARRRと同じように、的確な段階に的確な指標を使って、的確なアプローチをする必要があります。
したがって、ビジネスにおける重要なステージをわかりやすく示せるAARRRモデルと、有効なマーケティング手法を見出すグロースハックは非常に相性がいいのです。
AARRRモデルの5段階
製品やサービスの成長には、ユーザーの獲得から収益になるまでの段階があります。
では、AARRRモデルの5段階を見てみましょう。
Acquisition(獲得)
Acquisition(獲得)は、新規ユーザーを獲得する段階です。
この段階では、広告キャンペーンやSNS、SEOなどを通して、見込み顧客の関心を集めることが重要です。
具体的には、ウェブサイトのトラフィック数やランディングページのコンバージョン率が挙げられます。
効果的な戦略を実行すると、次の段階での成功率を高めるベースが築かれます。
Activation(活性化)
Activation(活性化)は、サービスの利用を開始する段階です。
この段階では、顧客に製品やサービスを体験してもらい、その価値を実感してもらうことが重要です。
具体的には、顧客が製品を使用したり、アプリに登録することです。
初回使用率やアクティブユーザー数が、成果を測るための指標として挙げられます。
この段階で、いい体験を提供できると、顧客満足度が向上し、次の段階へスムーズに移行できます。
Retention(定着)
Retention(定着)は、ユーザーが製品やサービスを継続的に利用しているのかを確認する段階です。
既存ユーザーとの良好な関係を維持して、継続的な利用を促すことが目標になります。
例えば、カスタマイズされたメールやロイヤリティプログラムがよく用いられます。
また、継続利用率や解約率が、重要な指標です。
特にサブスクリプション型ビジネスでは、Retentionが直接収益に影響するので、この段階の戦略は非常に重要と言えます。
Revenue (収益)
Revenue (収益)は、ユーザーの収益化を目指す段階です。
この段階では、ユーザーが課金したり、購入する行動を促進することが目的です。
例えば、ネットショップでは購入率や平均注文単価(AOV)、サブスクリプション型ビジネスでは継続課金率が重要な指標です。
価格の最適化、クロスセルやアップセルの提案などの施策をするといいでしょう。
また、限定オファーや特典プログラムを活用して、購入意欲を高めることも有効です。
収益化は、売上を増やすだけでなく、顧客満足度を維持して利益を最大化することが、企業の持続的な成長に欠かせません。
Referral (紹介)
Referral (紹介)は、製品やサービスを利用するユーザーが、友人や家族などに紹介する段階です。
この段階では、口コミや紹介プログラムによって、新しいユーザーを獲得することが重要です。
具体的には、紹介特典の提供、SNSでのシェア機能、ユーザー参加型のキャンペーンなどが挙げられます。
AARRRモデルを活用するメリット
ここでは、AARRRモデルを活用するメリットを挙げてみましょう。
サービスの成長段階を可視化できる
サービスの成長段階を明確に可視化できることが、AARRRモデルのメリットです。
ユーザーの獲得から収益に至るまでの5段階に分けることで、ユーザーがどの段階で離脱しているのか、どのプロセスが順調に機能しているのかを把握できます。
例えば、ユーザー獲得数が多いのに継続率が低い場合、そのギャップが課題になります。
それぞれの段階の指標を定期的にモニタリングすることによって、成長の進捗状況を継続的に確認できます。
課題を可視化して、改善策を立てやすい
それぞれの成長段階において、ユーザーの動きを細かい部分まで確認できるため、さまざまな課題を可視化できます。
ユーザーの不満や改善策を検討するよりも、ユーザーの不満を解消できる改善策を実行できる可能性が高まります。
サービスの成長段階を定量的に把握できる
AARRRモデルは、サービスの成長を定量的に把握し分析できるメリットもあります。
各段階で、ユーザー獲得数、アクティブ率、継続率、収益などの具体的な数値を指標として設定できるので、客観的なデータに基づいた意思決定ができます。
数値に基づいた分析をすると、成長戦略の精度を向上させて、持続的に改善できるでしょう。
AARRRモデルの分析を進める方法
AARRRモデルの分析を進める方法として、コホート分析やファネル分析を活用するといいでしょう。
以下で詳しく見ていきましょう。
コホート分析
コホート分析とは、同じ特性や行動を持つユーザーをグループ化して行動傾向を分析することです。
例えば、「7月に登録したユーザー」と「8月に登録したユーザー」を比べると、継続率や課金率の違いを把握できます。
これによって、特定の時期や施策がユーザーの行動にどんな影響を与えたかを可視化でき、Retention(継続)段階の課題を特定しやすくなります。
ファネル分析
ファネル分析とは、ユーザーが離脱していく過程を分析する時に活用する手法のことです。
例えば、ネットショップの場合、「商品閲覧 → カートに入れる → 購入」のそれぞれの段階を分析して、どの段階でユーザーが離脱しているのかを特定できます。
これによって、Acquisition(獲得)やActivation(活性化)段階の課題を明確にして、効果的な改善施策を講じることができます。
ファネル分析は、コンバージョン率や離脱率を可視化することで、プロセス全体の最適化を可能にします。
AARRRモデルを活用するポイント
各段階に数値化できる指標を含めて、AARRRモデルを活用しましょう。
可視化することで、現状の課題を浮き彫りにしやすくなるのです。
指標は細かく分析できるほど成果が出やすいため、しっかりと情報取集と分析をすることが重要です。
まとめ
AARRRモデルは、ユーザーの獲得から紹介に至るまでのプロセスを体系的に管理して、事業の成長を促進するためのフレームワークです。
AARRRモデルを活用することによって、ユーザーを拡大するだけでなく、収益を最大化できます。
自社の成長戦略として、AARRRモデルの活用を検討してみてください。
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