コラム

DiSC理論とは?DiSC理論の4つの型と活用方法を解説

2025.10.25

職場でのよりよい人間関係を構築したり、チーム力の強化するために、DiSC理論(ディスク理論)を活用している企業が多くあります。

 

自分と相手の特性を理解すると、コミュニケーションがスムーズになって、働きやすい環境づくりに有用です。

 

今回は、DiSC理論の4つの型と活用方法を解説します。

DiSC理論とは

DiSC理論とは、人の行動パターンを4タイプに分類するコミュニケーション理論のことです。

 

1928年に、アメリカの心理学者のウィリアム・モールトン・マーストン氏が提唱しました。

 

彼は、人間の感情表現や行動パターンを観察して、Dominance(D)、Influence(i)、Steadiness(S)、Conscientiousness(C) の4つの要素で説明できるとしました。

 

4タイプは、異なる特徴があるため、タイプによってコミュニケーション方法が異なります。

 

ですが、それぞれのタイプのコミュニケーションスタイルは同等の価値があって、優劣をつけれないと考えられています。

D(Dominance)タイプの特徴

Dタイプは、行動や意思決定が早く、結果志向という特徴があります。

 

目標達成や問題解決を重視することから、挑戦的な姿勢になることもあって、他の従業員には、威圧的に映ることもあります。

 

ビジネスでは、結論から話したり、意思決定のスピードを尊重することが大切です。

 

ポイントを押さえてコミュニケーションすることで、Dタイプの強みを引き出せるでしょう。

 

[Dタイプに向いている仕事]

 

・最高経営責任者(CEO)
・起業家
・弁護士
・警察官
・株式仲買人

i(Influence)タイプの特徴

iタイプは、社交的な性格で、人間関係を重視します。

 

明るい雰囲気をつくって、チームのモチベーションを向上させる役割があります。

 

ですが、感情に流されやすいので、計画性や継続力に問題が生じることがあります。

 

ポジティブなフィードバックを与えたり、共感を示すと、信頼関係が深まるでしょう。

 

[Iタイプに向いている仕事]

 

・クリエイティブディレクター
・グラフィックデザイナー
・広報担当者
・不動産会社従業員
・旅行代理店従業員

S(Steadiness)タイプの特徴

Sタイプは、協調性があり、我慢強い特徴があります。

 

サポート役として力を発揮しますが、変化に慎重なため、意思決定に時間がかかります。

 

そのため、時間をかけて丁寧に説明して、信頼関係を築くといいでしょう。

 

過度なプレッシャーを与えなければ、協力的に接してくれます。

 

[Sタイプに向いている仕事]

 

・カスタマーサポート
・カウンセラー
・人事ディレクター
・看護師
・セラピスト

C (Conscientiousness) タイプの特徴

Cタイプは、完璧さを重視する特徴があります。

 

具体的には、データに基づいて物事を判断し、細部にも注意を払いながら、完璧を目指ます。

 

また、論理的思考力が高く、感情に流されにくいので、チーム内の共同作業で力を発揮するでしょう。

 

Cタイプは、楽しみながら仕事をすると、業務の生産性が向上します。

 

褒める時や指導する際にも、データや根拠をもとに説明すると、意思疎通を図りやすくなります。

 

[Cタイプに向いている仕事]

 

・アクチュアリー(保険数理士)
・コンピュータプログラマー
・投資アナリスト
・研究者
・科学者

DiSC理論の活用方法

DiSC理論はどのようなことに活用できるのか、以下で見てみましょう。

チームビルディング

DiSC理論によって、メンバー間の相互理解を深めることを可能にします。

 

異なる思考や行動パターンを知って、適した接し方をすると、チーム内のコミュニケーションが活性化します。

 

異なる思考や価値観を受容できると、チームとしての結束力が高まります。

マネジメントの強化

目標達成に向けてチームをマネジメントする管理職は、DiSC理論の診断結果を活用できます。

 

管理職は、自分だけでなく、部下のコミュニケーションスタイルも理解すると、より効果的なマネジメントができます。

 

自分と相手の違いを知って、相手の個性を活かすコミュニケーションが取れると、部下の可能性を引き出すことができるでしょう。

まとめ

DISC理論は、人の違いや強みを理解しやすくするフレームワークです。

 

それぞれのタイプの特徴を知って、相手に合わせた接し方をすると、コミュニケーションの質が向上します。

 

組織全体でDISC理論を活用して、個人や組織の成長につなげていきましょう。

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