リフレーミングとは?意味、メリットや注意点、5つの方法を解説
2025.10.07
仕事で失敗したり、ストレスを感じると、落ち込むこともあるでしょう。
そのような時に、リフレーミングの考え方を取り入れることができると、ネガティブな感情を少なくして、行動するためのエネルギーを高めることができます。
今回は、リフレーミングの意味、メリットや注意点、5つの方法などについて解説します。
リフレーミングとは
リフレーミング(reframing)とは、物事の枠組みを変え、違う視点から見ることを意味する心理学用語です。
不安などのネガティブな事の前提を変えることによって、ポジティブなものとして捉えることが可能になります。
例えば、コップに半分水が入っていることを、「水が半分しか入っていない」と捉えるのか、「水が半分も入っている」と捉えるのかという話を挙げてみましょう。
「水が半分しか入っていない」と考える人より、「水が半分も入っている」と考える人の方が、幸福度が高くストレスを感じにくいと言われています。
このように物事に対する視点や角度を変えてみると、心理状態がいい方向へ変わり、人間関係やビジネスが円滑になります。
ポジティブシンキングとの違い
リフレーミングと意味の似た言葉にポジティブシンキングがあります。
ポジティブシンキングは、いい面だけを見ることです。
一方、リフレーミングは、物事を違う見方で考える方法のため、いい面だけに注目するのではありません。
つまり、ポジティブシンキングは、物事をいい方向に捉えますが、リフレーミングは、物事の捉え方を変えることによって、問題の本質にアプローチします。
そのため、リフレーミングは、捉え方がいい方向に変わるとは限りませんが、新たな気づきを得ることができます。
リフレーミングの種類
では、リフレーミングの種類について見ていきましょう。
状況のリフレーミング
状況のリフレーミングとは、一見不都合に見える物事や人を違う状況に置き、プラスに転換させることです。
例えば、新商品を提案した時に、1からやり直すように言われた場合、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
ですが、リフレーミングで視点を変えると、難易度の高い仕事にチャレンジするチャンスをもらえたと捉えて、前向きな気持ちになることができます。
内容のリフレーミング
内容のリフレーミングとは、物事を多角的に捉えて、ネガティブなことにもプラスの価値を見い出すことです。
内容とは、性格・悩み・経験のことで、出来事の意味を見直すと、価値を見出すことができます。
思い通りに行かず、落胆するようなことがあっても、ネガティブなことを逆手にとって、不足を埋め合わせると、誰でも成長できるでしょう。
リフレーミングのメリット
リフレーミングによるメリットを挙げてみましょう。
モチベーションが上がる
問題が起こると、誰しもネガティブに捉えがちですが、リフレーミングを意識すると、ポジティブに捉えることができるため、モチベーションが上がります。
例えば、「課題を解決すると、より成長できる」と考えると、問題解決へのモチベーションがおのずと向上します。
上司が部下にアドバイスをする際は、短所であっても、見方を変えて、マイナス面をプラス面に転換して話すといいでしょう。
問題解決の選択肢が増える
解決しづらい課題に対応しなければいけないと、1つしか解決策がないという思い込みをしてしまうことがあります。
ですが、リフレーミングを意識すると、視野が広がって、問題解決の選択肢が広がります。
「本当にこの方法だけが正しいのか」といったように検討してみるといいでしょう。
さまざまな視点で課題に向き合うと、複数の選択肢に気づき、よりいい解決策を見い出せます。
ストレスを軽減できる
ネガティブな状況をポジティブな方向にリフレーミングすると、ストレスを減らすことができます。
また、欠点や問題などを肯定的に受け止めることによって、ストレスの影響をやわらげるように心がけるといいでしょう。
円滑にコミュニケーションができる
リフレーミングは、コミュニケーションを円滑にするメリットもあります。
相手の意見に反論したい時でも、リフレーミングによって「どうしてそのように考えるんだろう」と見方を変えると、不要な衝突や摩擦を避けれます。
また、他人の意見を聞き、柔軟に受け入れると、コミュニケーションの質が高まって、他の人との相互理解が深まります。
5つのリフレーミングの方法
5つのリフレーミングの方法をご紹介します。
仮定のリフレーミング(As IF:もし〜)
AsIFのフレーミングとは、「もし、~だったら」と、仮定して発想を転換する手法のことです。
「もし、明日10本の契約が取れたら」「例えば、消費者の立場だったら」など、立場や状況を変えて発想を広げます。
言葉のリフレーミング
言葉のリフレーミングとは、言葉の意味を変えて、思考の行き詰まりを打開する切り口をつくり出すことです。
例えば、以下のような例があります。
・「神経質な人」は、細かいところまで注意することができる人と言い換えられる
・「飽きやすい人」は、すぐに行動に移すことができる人と言い換えられる
・「自主性がない人」は、人をサポートすることが向いている人と言い換えられる
時間軸のリフレーミング
時間軸のリフレーミングとは、過去、現在、未来といった時間軸を活用して、別の発想を創造する手法のことです。
例えば、以下のような例があります。
・「2030年から見れば、今は何をしたらいいんだろう」という、未来から見た現時点のリフレーミング
・「間違えにすぐに気づいてよかった」という、今でよかったというリフレーミング
Wantのリフレーミング
Wantのフレーミングとには、「何がしたいの?」と質問をして、現状を打開する手法のことです。
悩みに対して、「それなら何がしたいの?」と自問して、仕事を予定通りに進めたいといった気持ちを引き出します。
それから、「そのためには何をすればいいの?」と問いかけて、解決を模索して、問題を解決します。
解体のリフレーミング
解体のリフレーミングとは、困難な問題を、小さな単位に解体して、解決の選択肢を増やす方法のことです。
問題を大きく、複雑なものと捉えると、何をしたらいいのかわかりません。
そのため、解体のリフレーミングによって、問題を小さく分解し、乗り越える壁が小さくなると、一歩を踏み出しやすくなります。
例えば、1か月3キロ減量に挫折しそうになったら、1か月300g減量に変更するといったことが挙げられます。
仕事におけるリフレーミングの活用例
仕事におけるリフレーミングの活用例をご紹介します。
部下に対する印象
「部下が熱意をもって仕事をしない」
部下が、定時になるとすぐに退社するため、上司が部下に対して、仕事にやる気がない人という印象を持っています。
この状況をリフレーミングして、上司は部下に対して別の印象を持つようになりました。
「部下は、仕事をきちんとマネジメントしている」
部下は、介護のため、早く帰らなければいけませんでした。
部下は、勤務時間中に、与えられた仕事をこなして、目標を達成しています。
上司は、部下の優れたタイムマネジメント能力を高く評価しました。
このように、リフレーミングを身につけて、部下への見方が変わると、チーム内の人間関係も良好になります。
リフレーミングの注意点
リフレーミングの注意点について見ていきましょう。
無理やりポジティブに捉えない
リフレーミングをする際に、物事を無理やりポジティブに捉えることはやめましょう。
無理してポジティブな意味を見つけようとすると、理想と現実のギャップが大きくなって、心苦しくなってしまうからです。
自分の気持ちを素直に受け止めて、無理のない範囲で視点を変えましょう。
問題を回避しない
リフレーミングによって問題を回避しないようにしましょう。
リフレーミングは、問題をなかったことにする方法や、無視する方法ではないからです。
解決のために、問題に対してきちんと向き合って、適切に視点を変えることが重要です。
自分にあうリフレーミングを見つける
自分にあうリフレーミングを見つけて、無理のない範囲で行ってみましょう。
ストレスを溜めないためにも、自分が実践しやすいリフレーミングの方法を試行錯誤して見つけましょう。
他人にリフレーミングを強要しない
リフレーミングは、自分に対して行うため、他人に強要するのはやめましょう。
部下がリフレーミングをする時も、部下の主体性を尊重して、共感しながらサポートする必要があります。
まとめ
リフレーミングを身につけると、ビジネスシーンで直面するさまざまな課題に対処することが可能になります。
リフレーミングによって、ネガティブな思考をポジティブな思考に変えることができると、ストレスを感じにくくなるので、自分にあったリフレーミングを見つけてみてください。
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