コラム

帰納法と演繹法の違いとは?活用例付きで違いや使い分け方を解説

2025.09.16

ビジネスにおいては推論力が必要ですが、帰納法と演繹法はどのような思考法なのか、ご存じでしょうか。

 

帰納法と演繹法は、情報を整理して、道筋を立てて考えるのに便利なフレームワークです。

 

今回は、ビジネスシーンにおける帰納法と演繹法の違いや、活用例について解説します。

帰納法とは

帰納法とは、過去の経験則や統計学に共通する情報やルールを抽出して、共通項を統合して結論を得るという考え方です。

 

つまり、個別の事例から一般的な結論を導く推論の方法のことです。

 

帰納法では、規則性を導き出すための事実や事例が多いほど、納得感を与えやすいとされています。

 

また、事実や事例などの情報源を多方向から結論を導くことで、より確信性が高くすることができます。

帰納法の具体例

例えば、以下のような事例があったとしましょう。

 

・テレビでチョコレートの特集が流れている
・チョコレートがトレンドになっている
・YouTuberたちがチョコレートに関する動画をあげている

 

これらの事例に共通する情報は、チョコレートです。

 

「テレビで流れている」、「トレンドになっている」、「YouTuberが動画をあげている」ことから、人気があって注目されているという共通点が浮かびます。

 

これらから導かれる結論は、チョコレートが人気があって注目されているということです。

 

このように、複数の物事や事例から共通点を見つけて、結論を導くことが帰納法です。

 

事例が多いほど説得力が増すという特徴があります。

 

また、帰納法は、論理的である必要があります。

 

例えば、「チョコレートが人気である」ことを推論できても、「みんながチョコレートを食べている」かどうかは断言できないのです。

演繹法とは

演繹法は、複数の事実を足し合わせて結論を出す方法です。

 

仮定や仮説ではなく、事実に沿った内容が前提であるため、非常に強い説得力を持つ手法と言えます。

 

大前提→小前提→結論の形で論理が展開されていきます。

 

誰もが納得できる前提からスタートし、その結果を元に結論を導き出していくため、複雑なテーマでも結論づけることができます。

演繹法の具体例

例えば、以下のアリストテレスが確立した三段論法を挙げてみましょう。

 

大前提・・・全ての人間は死ぬ

小前提・・・ソクラテスは人間である

結論・・・したがってソクラテスも死ぬ

 

「A = B」、「B = C」であれば、「A = C」である、ということができます。

 

このように、一般論やルールなどを前提に結論を出すのが演繹法であるため、前提が間違っていると、誤った方向に結論が導かれてしまいます。

 

帰納法と演繹法の違い

帰納法と演繹法は、結論を導く方法として全く異っています。

 

帰納法は、事例の観察からパターンを見つけて、仮説や理論を出しますが、演繹法は仮説を立てて、その裏付けとなる事例を観察することによって、仮説の正しさを証明するという違いがあります。

 

帰納法は、パターンや傾向に基づいて推論を進めますが、演繹法は事実や規則性に基づいて推論を進めるのです。

 

また、帰納法は個別的なものから一般的なものを導く手法ですが、演繹法は一般的なものから個別的なものを導きます。

 

さらに、帰納法はパターンの観察を通じて物事の仕組みを理解しようとする時に使われますが、演繹法は複数の物事の関係を明らかにする時に使われます。

 

例えば、帰納法は、「流行しているものの傾向」や「話題になるものの傾向」などの法則性を見つけて、新商品を提案をする時に納得感を得やすいです。

 

一方、演繹法は、新商品に関わる研究をしている時などに、結果を推測することができます。

 

両者は似ている手法ですが、活用できる場面は異なるため、使い分けるようにしましょう。

ビジネスシーンで帰納法と演繹法の使い分ける方法

ビジネスシーンでは、どのように帰納法と演繹法を使い分けるべきなのかについて見ていきましょう。

帰納法は営業やマーケティングに活用

帰納法は、顧客調査やアンケートなどの複数の事実から結論を導き出すため、営業活動やマーケティングに活用できます。

 

収集した結果が多いほど、より納得感のある結論を出すことができ、新しいマーケティング戦略や質の高い営業術を導き出せます。

 

演繹法は事業や戦略立案に活用

演繹法は、過去の事実をもとに事業方針や戦略を策定する時に活用できます。

 

演繹法は、正確な情報を前提として結論を導き出すため、過去の事実や結果をもとにすると、具体的な事業方針を策定しやすくなるのです。

 

新たなマーケットに参入したり、新商品開発をする時に、事実に知識や技術を当てはめて構成することで、より確実性の高い結論を導くことができます。

まとめ

帰納法と演繹法は、論理的な考え方の流れが全く異なります。

 

帰納法は結論が間違っている可能性がありますが、演繹法は、前提に置く事実が間違っていると論理破綻してしまいます。

 

ですが、どちらも自分の視野を広げることができるため、ぜひ習得してみてください。

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