テレワークのリモートデスクトップとは?メリットやデメリット、選び方を解説
2025.07.27
テレワークが普及し、社外から社内パソコンにアクセスして仕事をする必要性が出ています。
そこで、社外から社内のパソコンを操作する、リモートデスクトップが注目されています。
今回は、テレワークにおけるリモートデスクトップの選び方や、メリットとデメリットについて解説します。
リモートデスクトップとは
リモートデスクトップとは、社内など離れた場所にあるパソコン(デスクトップ)を手元のパソコンやタブレット端末などから操作するための仕組みのことです。
自宅から社内のパソコンを遠隔操作できるようになり、職場で勤務しているのと同じパソコン画面上で仕事ができます。
テレワークのように、職場以外で仕事をしなければいけない時に役立ちます。
リモートデスクトップ環境を構築する方法は複数あるため、自社に合った方法を選択するといいでしょう。
テレワークで利用できるリモートデスクトップの種類
テレワークで利用できるリモートデスクトップの種類を挙げてみましょう。
Windows 10以降に標準搭載されている機能
Windows 10やWindows 11のProバージョンには、リモートデスクトップが標準機能として搭載されています。
Homeバージョンには搭載されていませんので、注意しましょう。
Windows11 Proでリモートデスクトップを使う場合、以下の手順で進めましょう。
接続先のパソコンでリモート接続を許可する
「スタート」から「設定」を開く
↓
「システム」で「リモートデスクトップ」を選び、「オン」に設定し、「確認」を選択する
↓
「パソコン名」の下に、パソコンの名前をつけておく
許可したパソコンにリモートデスクトップを使って接続する
・ローカル接続しているWindows パソコン
タスクバーの検索ボックスに「リモートデスクトップ接続」と入力・選択してから、接続先のパソコンの名前を選択する
・その他のパソコンやスマートフォン
リモートデスクトップアプリをダウンロードし、起動したら接続するパソコンの名前を追加して、選択する
Chrome リモートデスクトップ
Google社が提供するリモートデスクトップを使うこともできます。
Chromeブラウザを使って、以下の手順で行います。
接続先のPCでリモート接続を許可する
Chromeブラウザを開いて、アドレスバーに「remotedesktop.google.com/access」を入力する
↓
「リモートアクセスの設定」で「ダウンロード」をクリックする
↓
画面の手順に従って、「Chromeリモートデスクトップ」をダウンロード・インストールする
↓
許可したパソコンにリモートデスクトップを使って接続する
・パソコン
Chromeブラウザを開いて、アドレスバーに「remotedesktop.google.com/access」と入力し、エンターキーを押す。
「アクセス」でリモートアクセスするPCを選択し、必要なPINを入力し、矢印を選択して接続する
・スマートフォン
「Chromeリモートデスクトップアプリ」をダウンロードし、アクセスするパソコンをタップする。
仮想マウスポインタとタップの2種類の操作ができます。
専用のソフトウェアを導入する
パソコンを遠隔操作するための専用ソフトウェア(リモートデスクトップツール)やリモートアクセスサービスを利用できます。
無料で使えるツールをはじめ、専門知識や難しい設定が不要なことが多く、誰でも簡単に使えます。
導入する際には、操作性、ベンダーのセキュリティ体制や認証方式の違いなどを確認して、自社の環境に合ったツールを選択しましょう。
リモートデスクトップのメリット
リモートデスクトップのメリットを挙げてみましょう。
場所を選ばずに仕事ができる
リモートデスクトップを導入すると、場所を選ばずに仕事ができます。
従来、出社しないと、社内のパソコンを操作できませんでしたが、リモートデスクトップを導入すると、社外から社内のパソコンにアクセスして、仕事ができます。
データや端末を持ち出す必要がない
データや端末の持ち出しが必要なくなることも、リモートデスクトップのメリットです。
データや端末を持ち出すと、セキュリティ上のリスクが発生します。
ですが、リモートデスクトップを導入すれば、データや端末を外部に持ち出すことがなく、社内のパソコンにアクセスでき、情報漏洩のリスクを抑えれます。
低コストで導入できる
低コストで導入できることもメリットです。
OSに標準で搭載されているリモートデスクトップアプリを利用できますが、有料のリモートデスクトップアプリを利用すると、高いセキュリティや便利な機能を利用できます。
マルチデバイスに対応している
マルチデバイスに対応していることもメリットの一つです。
マルチデバイスに対応していると、パソコン端末のない外出先でも、スマートフォンやタブレットなどを利用して接続でき、多様な働き方を実現できます。
リモートデスクトップのデメリット
今度は、リモートデスクトップのデメリットを挙げてみましょう。
通信速度の影響を受けやすい
リモートデスクトップは、回線の通信速度の影響を受けてしまいます。
そのため、回線に障害が出ていたり、混雑していると、スムーズに操作できないことがあります。
不正アクセスなどセキュリティリスクがある
社内のパソコンに外部からアクセスするため、不正アクセスやサイバー攻撃などのセキュリティリスクが生じます。
リモートデスクトップの通信の脆弱性を狙ったランサムウェアが報告されているため、セキュリティ対策を万全にする必要があります。
例えば、接続元のIPアドレスの制限をしたり、VPNを利用して安全な通信環境を構築することが重要です。
リモートデスクトップツールを導入する時のポイント
リモートデスクトップを導入する時のポイントをご紹介します。
導入のしやすさ
リモートデスクトップを導入する際には、コストや手間など導入のしやすさを確認しましょう。
リモートデスクトップを導入する際は、社内業務に余裕がある時にするといいでしょう。
繁忙期にリモートデスクトップを導入すると、思わぬトラブルで社内に混乱が生じることがあるからです。
使い勝手
リモートデスクトップを利用する際には、使い勝手の良さも確認しましょう。
例えば、画面転送方式の場合、インターネット回線速度が遅くなると、動作が遅くなって、スムーズに作業ができなくなることがあります。
外出先で仕事をする従業員が多い場合には、マルチデバイスに対応したリモートデスクトップを導入するといいでしょう。
セキュリティ対策
リモートデスクトップのセキュリティがしっかりしたものを選びましょう。
また、接続をする端末にもセキュリティ対策を施すだけでなく、接続間のネットワークセキュリティについても確認したほうがいいでしょう。
まとめ
リモートデスクトップとは、パソコンなどのデバイスから、離れた場所にあるパソコンやサーバーを遠隔操作する技術のことです。
低コストで導入できるなどのメリットがありますが、セキュリティリスクなどもあるため、対策やサポートが充実したサービスを導入することが大切と言えるでしょう。
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