「取り急ぎ」の意味とは?正しい使い方と注意点などを解説
2025.07.13
ビジネスメールで使われる「取り急ぎ」という言葉を正しく使えていますか?
「取り急ぎ」は、文章の最後に使ってしまいがちですが、使い方によっては相手に失礼になることがあります。
今回は、「取り急ぎ」の意味から、使う時の注意点や、言い換えの表現などをご紹介します。
取り急ぎの意味
「取り急ぎ」とは、「とりあえず急いで」という意味です。
時間がなくて十分な対応ができないけど、とりあえず急いで要件だけを報告する時に使います。
例えば、「取り急ぎご報告いたします」「取り急ぎご挨拶をさせていただきます」などが挙げられます。
文のはじめではなく、締めくくりの言葉として文章の末尾に使うことが一般的です。
ビジネスの現場でよく使用されており、内容が不十分という断りと、相手に理解と許しを求める意味が含まれています。
「取り急ぎ」をビジネスメールで使う時の注意点
「取り急ぎ」をビジネスメールで使う時の注意点を挙げてみましょう。
数日経った後には使わない
「取り急ぎ」は、緊急性の高い時に、急いで送る際に使います。
そのため、報告や連絡する事が発生してから、すでに数日が経過している時は、急ぎとはいえないので、「取り急ぎ」を使うのは止めましょう。
「〜まで。」と省略した表現はしないようにする
「取り急ぎご報告まで」のように、「まで。」と文末を省略する人がいます。
ですが、文末の省略は、目上の相手やクライアントに失礼にあたることがあります。
相手を不快な気分にさせないようにするため、「取り急ぎ〜まで。」と表現することはやめましょう。
後で連絡や訪問をすることを前提で使う
「取り急ぎ」は、スケジュールや場所などの都合によって、簡単な連絡を先にして、後で詳しく説明する時に使います。
相手が次の報告を待ち続けないように、後で連絡したり訪問する予定がある時だけ、「取り急ぎ」を使いましょう。
相手や状況によって使い分ける
「取り急ぎ」という表現は、「とりあえず」のように、軽い対応や不完全な情報の提供と捉えて、「取り急ぎ」を使うことを不快に思う相手もいるでしょう。
そのため、相手が、目上だったり、クライアントの場合は、使わないほうがいいでしょう。
適当な印象を与えてしまうだけではなく、準備が不十分であるという印象を与えてしまうからです。
お礼やお詫びのメールには使わない
「取り急ぎ」は、お礼やお詫びのメールに使うのはやめましょう。
「取り急ぎ」は「とりあえず」という意味を含む略式の言葉です。
「少しでも早くお礼(お詫び)を伝えたい」という意味で使っても、相手に「とりあえずお礼(お詫び)します」と捉えられてしまう可能性があります。
「取り急ぎ」の言い換え
「取り急ぎ」の言い換えを見てみましょう。
まずは
「とりあえず」「急いで」というニュアンスを伝えたい時には、「まずは」という言葉に言い換えましょう。
ですが、「取り急ぎ」よりも、緊急度が低く感じられることがあります。
例) まずはご用件のみ失礼いたします
一旦
「一旦」と言う言葉は、「差し当たって」や「急いで」という意味です。
フランクな印象があるため、目上の相手やクライアント、上司には使わないほうがいいでしょう。
例)一旦ご報告申し上げます
略儀ながら
正式な内容を省略して伝える時に使います。
例) 略儀ながら書面にてご挨拶申し上げます
~のみで失礼いたします
緊急性の高い要件を伝える時に使います。
例) まずは概要のみで失礼いたします
「取り急ぎ」の含意を説明するフレーズ
「取り急ぎ」を使って端的にしないで、意図する意味を類義語を使って文章で伝えると、丁寧な表現になります。
例えば、「一旦ご報告申し上げます。」「要件のみで恐縮ですが、ご検討をよろしくお願いいたします。」などが挙げられます。
「まずは要件を早く伝えたい」ということが伝わり、丁寧な印象を与えられるでしょう。
取り急ぎの英語表現
ここでは、「取り急ぎ」の英文をご紹介します。
「This is just a quick note.」= 取り急ぎ、ご連絡まで。
「Just a quick note in reply to your letter.」= 取り急ぎ、お返事まで。
地域や文章の書き手によって、表現が変わることがあるため、注意しましょう。
また、「I just want to」と表現することもあります。
報告したい内容は「to」の後に書きます。
まとめ
「取り急ぎ」は、緊急性のある情報を伝えたい時に、便利で使いやすい言葉です。
ですが、状況や相手を考慮して使う必要があります。
「取り急ぎ」の意味を理解し、間違った使い方をしないように注意しましょう。
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